『シムソンズ』まもなく公開(2/18〜4/21まで)

 2002年のソルトレーク冬季五輪に出場し、一躍脚光を浴びた常呂町カーリングチーム“シムソンズ”。現在行なわれてるトリノ五輪の主力メンバー(小野寺歩林弓枝)としても活躍する彼女たちをモデルに作られた映画シムソンズが今週末から公開される。監督は、CX「将太の寿司」「ウォーターボーイズ1&2」等でチーフディレクターを務めてきた共テレ・ドラマ班所属、佐藤祐市(劇場映画はこれで2作目)。主役となる“シムソンズ”のメンバーを演じるのは、加藤ローサ藤井美菜高橋真唯星井七瀬の4人。試写会行きましたけど、加藤ローサはこういう前向きでお調子もんな役の方が全然合ってると思う。コーチ役に大泉洋、主題歌を北海道出身のジュディマリが担当。『man-hole』もそうだけど、大泉くんは若い女の子に囲まれてる時が一番イイ味出てるね。4人との相性は抜群でした。ドラマ版「ウォーターボーイズ」の音楽を手がけてきた佐藤直紀のスコアが、本作でも非常に効いてます。
 ちなみに撮影が行われたのは昨年の12月。ものすごい撮って出しですが、舞台となった北海道・常呂町は来月5日、合併によって「北見市」に変わるそうで、この映画が「カーリングの町・常呂町」の勇姿をフィルムにとどめる最後の作品となってしまった模様(映画『ヒナゴン』と同じパターンだね)。トリノオリンピック開催中の今、観た後、絶対カーリングの試合が見たくなるので、できるだけ初日に劇場へ! そして夜に放送されるカーリング中継を見るのだ!(といってもレイトショーのところが多いのが残念無念)

『シムソンズ』 2/18(土)〜4/21(金)まで


【監督】佐藤祐市【脚本】大野敏哉【撮影】川村明弘
【出演】加藤ローサ/藤井美菜/高橋真唯/星井七瀬/大泉洋/田中圭/高田延彦/松重豊/山本浩司/森下愛子/夏八木勲/徳井優
113min/2006年
□上映館:渋谷シネ・ラ・セット(〜3/24、4/8〜4/21まで)/新宿シネマミラノ(〜3/17まで)/テアトル池袋(3/18〜3/31まで)/渋谷シネ・アミューズ(3/25〜4/7まで。レイトショー)


【STORY】北海道常呂町。地元の高校に通うごく普通の女子高生・和子(加藤ローサ)は、将来の夢もなく刺激のない毎日を過ごしていた。そんなある日、カーリング長野オリンピックに出場した憧れの先輩・マサト様(田中圭)が、地元のカーリング場にくることを知った和子は、親友の史江(星井七瀬)と応援に出かけ、ひょんなことから「カーリングチームを作ってみないか?」とマサト様に誘われる。こうしてチームを発足した和子。かき集めたメンバーは運動オンチの史江、牧場の娘・菜摘(高橋真唯)、そして唯一の経験者でありながらトラブルメイカーの美希(藤井美菜)だった。チーム名も“シムソンズ”に決定。そんな4人の前に現れたコーチは、ダサいジャージ姿の漁師・大宮平太(大泉洋)だった……。


映画『シムソンズ』ムービーブログ ※動画付きブログ

2/18(土)は渋谷シネ・ラ・セットで12:00の回上映前に初日舞台挨拶あり。ゲストは加藤ローサ藤井美菜高橋真唯星井七瀬佐藤祐市監督を予定(当日AM10:00より整理券配布。一人2枚まで)。新宿シネマミラノでは17:30の回上映後、20:05の回上映前に。ゲストは渋谷と同じ(当日AM10:00より整理券配布。一人4枚まで)。その他に各地ワーナーマイカルシネマズでも舞台挨拶がいろいろと行われるので、そちらについてはこちらを参照されたし。


シムソンズ

シムソンズ



ぶっちゃけたこと言うと、本作は、定番のストーリー&お約束通りの展開にもかかわらず、脚本が描写不足でなおざりな部分が実は多々ある(特に途中でメンバーを抜けようとする離反組ね)。ただ、お約束を外してきた演出にちょこちょこくすぐられたり、後半に入ると高橋真唯ちゃんの好演もあって(この子はまだまだいくよー)、オリジナルで入れ込んだメッセージがすごくストレートに伝わってくるもんだから、観てるうちになんだか自分のリアル友達のこととか思い出し、「ああ、そうだよなあ。実際、その通りなんだよー」などとしみじみ共感しながら、友人達に改めて感謝とかしちゃったりしましたよ(照)。それにまあ、なんといっても、とにかくカーリングっちゅー競技は面白いです! そして意外にも森下愛子高橋真唯がクリソツだということが判明するのが本作。時々、森下愛子カーリングしてるんじゃないかと錯覚するシーンもあるけど、どうぞお気になさらずに。華麗にスルーしたってください(笑)。


−追記−
2/26(日) 9:40の回上映後、12:05の回上映前に舞台挨拶あり。ゲストは、星井七瀬佐藤祐市監督、森谷雄(プロデューサー)を予定(当日AM9:00より整理券配布(一人いずれかの回2枚まで)。

−追記−
4/19(水)、21(金)18:50の回上映後にティーチインを開催。ゲストは森谷雄(プロデューサー)。当日AM10:15より整理券配布。


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『イヌゴエ』まもなく公開(2/18〜3/24まで)

何事にも消極的で後ろ向きな青年が、オッサン声で関西弁を喋るヘンなイヌと出会い、次第に変わってゆく様を描いた『イヌゴエ』が今週末から公開される。主演は、瀬々映画「ネコと金魚の恋物語」での主演も控える山本浩司。関西弁を喋るヘンなイヌ・ペスの声をオッサン声の遠藤憲一が担当している。東京生まれのエンケンさん、関西弁でのアドリブにはいろいろ苦労したようだけど、「ペスは東京生まれの江戸っ子。だけど元々の飼い主が大阪人だったから大阪弁がうつってしまった」という裏設定に助けられつつ頑張ったみたいです。『SEMI−鳴かない蝉』『ヒッチハイク 溺れる箱船』の横井健司がメガホンをとり、これまで手がけてきた作品とは180度異なる、笑って泣けるハートウォーミングなドッグ・ファンタジーに挑戦してます。

『イヌゴエ』 2/18(土)〜3/24(金)まで


【監督】横井健司【脚本】永森裕二【撮影】下元哲【音楽】遠藤浩二
【出演】山本浩司/ブン太(イヌ)/村上淳/馬渕英里何/宮下ともみ/手塚とおる/渡辺真起子/遠藤憲一
100min/2005年
□上映館:渋谷シネ・ラ・セット


【STORY】 直喜(山本浩司)は悪臭公害対策協会で働く26歳の青年。肩書きは「臭気判定士」。住宅の臭気指数を測定したり、地域住民の苦情対策に役立てることが主な仕事。抜群によく利く鼻を生まれ持った直喜にとって、それは天職といえた。一方、マスクをしたり、食事の際には換気扇を回したりなど、生きていく上での防臭対策で、いつしか彼を消極的&後ろ向きな人間にしていた。そんな彼を一変させるのは、父親に無理矢理押しつけられたフレンチ・ブルドッグ=ペスとの出会いだった。一見かわいいペスは、実はおっさん声(遠藤憲一)で、関西弁を話す不思議なイヌだった……。

2/18(土)14:30の回上映後、16:40の回上映前に初日舞台挨拶あり。ゲストは山本浩司馬渕英里何宮下ともみ遠藤憲一横井健司監督を予定。


尚、戌年生まれの方は1300円で鑑賞できるのでチケット買う際に受付で申告してください(同伴者1名も有効)。


−追記−
以下の日程でトークショーが決まりました。

3/15(水) 18:50の回上映後
ゲスト(予定):山本浩司山下敦弘監督、ほか
※当日AM9:45より整理券配布(一人2枚まで)


3/18(土) 18:50の回上映後
ゲスト(予定):山本浩司村上淳
※当日AM9:30より整理券配布(一人2枚まで)


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