ENDING ENDLESS 雑記帖 @『ディズニーの隣の風景』 by 円堂都司昭

                    

2017-05-17

[]ビル・ブルフォード アルバム・ランキング

5月17日がブルフォードの誕生日だと今になって気づいた。なので急遽、マイ・ランキングを決める。各バンド、ユニットからは1つずつって縛りで。

彼を、好きだー、と思ったのは『ディシプリン』発表時の来日公演を観てからなので1位はこれに。

1.コレクターズ・クラブ 1981年12月09日 東京 渋谷公会堂:King Crimson

2.Fragile : Yes

3.Music For Piano And Drums : Moraz - Bruford

4.Bruford Levin Upper Extremities : Bill Bruford Tony Levin with David Torn Chris Botti

5.One Of A Kind : Bruford

6.U.K. : U.K.

7.Live Stamping Ground : Bill Bruford's Earthworks

8.A Coat Of Many Colors : World Drummers Ensemble

9.Live at the Jazz Cafe : ProjeKct One

10.Cloud About Mercury : David Torn

コレクターズ・クラブ 1981年12月09日 東京 渋谷公会堂

2017-05-16

[]ロバート・フリップ アルバム・ランキング

昨日、キング・クリムゾンのマイ・ベストをアップしたけど、ロバート・フリップの誕生日は5月16日なのであった。だったら今日、アップすればよかったじゃん、と思ったけど、代わりに今日はクリムゾン以外のフリップのアルバムからマイ・フェイヴァリットを10作選んでみる。


1.No Pussyfooting : Fripp & Eno

2.I Advance Masked : Andy Summers Robert Fripp

3.Exposure : Robert Fripp

4.The League Of Gentlemen : The League Of Gentlemen

5.Love Cannot Bear Soundscapes - Live In The USA : Robert Fripp

6.A Scarcity Of Miracles A King Crimson ProjeKct : Jakszyk, Fripp and Collins

7.Damage : Sylvian | Fripp

8.Let The Power Fall : Robert Fripp

9.Live at the Jazz Cafe : ProjeKct One

10.The Bridge Between : The Robert Fripp String Quintet

ノー・プッシーフッティング(K2HD/紙ジャケット仕様)心象表現(紙ジャケット仕様)エクスポージャー(完全版)(紙ジャケット仕様)

2017-05-15

[]キング・クリムゾン アルバム・ランキング

KING CRIMSON Albums Ranked http://www.prog-sphere.com/specials/king-crimson-albums-ranked/


こういうのを見ると、自分もやってみたくなる。で、現時点のマイ・ベストは次の通り。

1.Larks’ Tongues in Aspic

2.Red

3.In the Court of the Crimson King

4.Islands

5.Discipline

6.THRAK

7.The Power to Believe

8.Lizard

9.Starless and Bible Black

10.Beat

11.In the Wake of Poseidon

12.The ConstruKction of Light

13.Three of a Perfect Pair

太陽と戦慄レッドクリムゾン・キングの宮殿アイランズディシプリン

[]夢の検閲官

昨夜、ゲラを校正する夢を見た。原稿の内容は、乃木坂46の誰かの写真集に関する感想文らしかった(実際には一冊も持ってないが、もし買うなら高山一実秋元真夏生田絵梨花だろうか。白石麻衣には興味がない)

夕べは「乃木坂工事中」見てから、明日はゲラの校正しなきゃな、と考えながら就寝したのだった。それが、まんま、夢に反映されとる。夢には記憶を象徴へと変換する検閲官がいるとフロイトはいったが、俺のところにはいないらしい。


サイハテアイニ/洗脳(初回限定盤)サイハテアイニ/洗脳(通常盤)

2017-05-04

[]実写映画版『美女と野獣』

映画ではベルの住んでいる村は、物語の原作者にちなみヴィルヌーヴ村と名づけられている。それだけにベルに姉妹がいたヴィルヌーヴ夫人版、ボーモン夫人版の物語とディズニー版の違いを意識してしまった。両夫人版では、遊び好きで意地悪な姉たちに対し、ベルはよく家事をして気立てもよい、良妻賢母型の性格が与えられている。この設定のままでは『シンデレラ』と差別化できないから、ディズニー版は姉の存在を割愛したのだろう。

両夫人版の場合、ベルの父は商人として成功していたが没落し、貧乏になったという設定である。かつてはその社会に適合していた一家が、経済的失敗ゆえに社会の周縁に追いやられたが、末娘はその社会で推奨される古典的な道徳観(人にやさしく、家族を大切にする)を保ち続けている。その性格によって野獣と住むことになった苦境を切り抜けるという図式だ。

一方、ディズニー版では読書家のベルも発明家である彼女の父も、村では変わり者あつかいされている。ベルとビーストは、読書好きという共通項に加え、変わり者同士が同病相憐れむことで接近する展開なわけだ。このため、両夫人版とは受ける印象がかなり違う。

また、アニメ版以上に実写映画版では、ベルの自由を求める心情が強調される。それに対し、彼女の解放を自ら決断したビーストは塔にこもり衰弱していく。ひきこもってベルが再び会いに来てくれることを願っているビーストは、まるで王子の来訪を待ち続ける昔話のお姫様のようだ。かつての昔話の定型とは、男女の役回りが逆転している。

そして、『モアナと伝説の海』のモアナもそうだったが、今回の『美女と野獣』におけるベルにも「私はプリンセスじゃない」というセリフが用意されていた。このへんは『アナと雪の女王』で顕著になった、ディズニーにおける女性像の見直しが、よく表れていた。


最近の自分の仕事

    • 堂場瞬一『犬の報酬』の書評 → 「週刊現代」4月29日号
    • 恩田陸『錆びた太陽』、高橋ヨシキ『暗黒ディズニー入門』の書評 → 「小説宝石」5月号
    • 鳥飼否宇『死と砂時計』の文庫解説

死と砂時計 (創元推理文庫)

2017-04-16

[][]欅坂46“不協和音”

不協和音(TYPE-A)(DVD付)

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ファースト・シングル“サイレントマジョリティー”のテーマをより強烈にしたような“不協和音”。2曲の歌詞は次の通り↓

http://j-lyric.net/artist/a05b333/l03a3fb.html

http://j-lyric.net/artist/a05b333/l03efb1.html

“不協和音”の内容の激しさと平手の熱演ぶりを私は面白いと思う。で、曲の強烈さがどこから来たかというと、例の一件に対する秋元康なりのアンサーだという気がする。

デビュー以来、順調に歩んできていた欅坂46の唯一のつまずきといえるのが、ナチス風衣裳を着用してユダヤ系人権団体から抗議され、イスラエル大使館から「ホロコーストに関する特別セミナーに招待したい」といわれてしまったこと。

一方、“不協和音”は「抵抗」「裏切り者」「撃たれる」「死んだも同然」「支配」「軍門」「抹殺」などと刺激的な言葉を多く散りばめた詞で、「僕は嫌だ」と自分の正義を貫くことを歌う。

それは、大人たちが要求する同調圧力に屈しないという“サイレントマジョリティー”の青春らしいテーマのレベルにとどまらず、全体主義、独裁体制への抵抗運動であるかのような激烈な詞世界になっている。つまり、反ファシズムをイメージして作ったようなところがある曲なのだ(「調和」「危険」「自由」といった単語が出てくるくだりとか)。だから、あの一件に対する秋元的な落とし前のつけかたというか、アンサーなのではないかと感じた次第。どんなことでも商売の方向へと上手く発想するもんだねえ、と感心したりもする。


  • 最近の自分の仕事
    • 第20回日本ミステリー文学大賞新人賞受賞者 戸南浩平インタビュー、「夜明けの紅い音楽箱」(とりあげたのはアントニイ・バージェス『時計じかけのオレンジ』) → 「ジャーロ」No.59
    • 壊れた扉から』、『街路樹』、『真空の中でも嵐は起こる』&『巨人の輪郭』のレビュー → 『尾崎豊 Forget Me Not (別冊宝島 2559)』
    • 聞き手をつとめた綾辻行人インタビュー(「IN★POCKET」3月号掲載のもののアップ) http://kodanshabunko.com/ayatsuji/interview.html

ジャーロ No. 59尾崎豊 Forget Me Not (別冊宝島 2559)