日経春秋 春秋(1/16)

やはり死語に近いが、きのうは「小正月」だった。「年はじめには多忙だった女がこの日年賀に出向く」(広辞苑)ので「女正月」とも。この言葉が生きていた時代、女性は1月半ばになってようやく一息つけたのだろう。「小正月そそのかされて酔ひにけり」(中村苑子)。大正生まれの苑子の解放感がわかる。

 執筆子「小正月」がわかってない気がするとまでは言わない。明治以降はそんな感じの理解でもいいにはいい。ただ、執筆子、その実感はなく字引で引いた感じはするけど。
 で、「小正月」だが。
 ウィキペディアもいまいち⇒小正月 - Wikipedia
 【小正月の訪問者】という言葉がある。そのあたりはヒントになる。

民俗学で、小正月に家々を訪れ、祝福してまわる者をいう。一年の最初の満月の夜に神が来臨し、人々に祝福を与えたという古い信仰に基づく行事。ほとほと・かせどりなまはげなど。

 これもヒント⇒2008長崎ランタンフェスティバル
 読むに説明が変⇒2006長崎ランタンフェスティバルとは
 台湾のほうがわかりやすい(PDF)⇒台湾ランタンフェスティバル 2008
 つまり、元宵節。
 ⇒元宵節〜中国まるごと百科事典

 春節から数えて15日目で、最初の満月の日。旧暦のお正月の締めくくりの日です。中国語の発音は、yuanxi?o です。
 また、元宵節は道教の三元信仰(1月15日上元、7月15日中元、10月15日下元)と灯籠を掲げて仏を祭る仏教上の習俗が混交したもので、そのため灯籠節とか上元節とも呼ばれていて、夜になると、多くの都市では灯籠祭を催し、色とりどりに美しく飾りつけた灯籠を飾りつけます。このお祭りは西暦1世紀ごろから現代に伝わるものです。

 ただし、この説明もちと変。
 ま、日本もアジアなんでそういう感覚があれば、小正月が元宵節であることはわかるし、日本の民俗がそれに関連していることもわかるはず。
 そういうアジア的な日本を日本近代が切り離してしまった。
 それ以前に新暦入れたし。新暦小正月なんて意味ないし。
 いわゆる国粋的というか右派とか伝統とかいう人達ほどこういうことがわかってない。ついでにいうと、親中的な左派の人達も華人の心情というのはわかってない。
 で。

元宵節のご馳走
 
 元宵節には、「元宵」という団子を食べます。「元宵」は「湯圓(???t?ngyuan)」とも呼びます。
 春秋時代の終りには、元宵を食べる習慣があったと言われていますが、当時は粘り気のある、白いかゆ状のものでした。後に、お湯の中に浮かんだ、甘いあんの入ったもち粉の皮のお団子に変わっていったのです。
 満月のように丸く、銀元(昔のお金)のように白い湯円には、団らんの意味があり、幸福の象徴でもあります。

 で⇒極東ブログ: 死者たちよ、正月である