富柏村日剩

香港で2000年02月24日から毎日綴り始めた日記ブログ 現在は身在日本

fookpaktsuen2016-10-03

農暦九月初三。ノーベル医学生理学賞大隅良典・東工大栄誉教授が選ばれる。皆さんがどうして赤の他人のノーベル賞受賞をまるで我が事のやうに喜べるのかしら。不思議。プロ野球だつて他人がボール投げて打つてゐるだけだろ、といはれゝばそれまでだが何年も応援してきたとか、少なくてもソフトバンクの強さに対抗する姿、とか大谷選手のファンとか、ノーベル文学賞でももしかりに万が一何かあつてハルキムラカミが受賞したらハルキ愛読者は喜ぶだらう。だがいくら科学における貢献が凄くても大隈先生のことは昨日まで国民の殆どが誰も知らなかつたのに。確かに記者会見など見てゐると愛されるキャラっぽいが、それにしてもそれが日本人だといふだけで、だとするとアタシにはやはりピンとこない。
キャセイパシフィック航空B747が引退。JALANAもさやうならジャンボしてゐるがCXの場合、啓徳空港とでB747の印象が強いものになつてゐる。アタシにとつては大学生の時に当時、中国に入る香港経由のH.I.Sの個人パッケージがいつも成田発のパンナム001便で、これがアタシの初ジャンボ。CXでは二階席のCは格別だつた記憶。
▼その晋三に晋三を内閣官房副長官で抜擢した元首相たる小泉三世が加藤紘一の葬儀の後で車を待つ間に話しかけた時の話を毎日新聞山田孝男が書いてゐる。その会話は90秒。この瞬間のグラビアは『週刊文春』にあるが、その場の音声は文春には出てゐないさうな。

小泉「原発、なんでゼロにしないんだよ」
安倍(微笑み、黙礼)
小泉「原発ゼロのほうが安上がりなんだよ。こんな簡単なことが、どうしてわかんねえかな。ぜーんぶウソだぞ、経産省が言ってんの。原発推進論者が言ってんの、みーんなウソ。騙されんなよ」
安倍(苦笑、再拝。低頭のまま公用車へ)

その晋三動静(2日)昼前にリッツカールトン京都のイタリア料理屋で昼。東京に戻り富ヶ谷の自宅に一旦戻つたあと宇田川町の焼肉店「ゆうじ」で食事。昼がイタ飯で夜が焼肉なんてアタシには無理。首相が激務のなかどれだけ強靭な胃袋なのか、あるいは「濃いものを食べています」の見せかけか。いずれにせよ食べすぎるとお腹を毀すと思ふのだが。