自分史

●今日の朝日新聞、夕刊に〔伝えたい 今、再び自分史〕の特集を掲載している。この世に生を享けて、それぞれに自分なりの道を歩んで、そうして、去ってゆく。日本には、1億の生命があり、新陳代謝している。一人一人は、ケシ粒のような存在かも知れない。しかし、その一人一人には、その人特有の一生があろう。
●パソコンが登場するまでは、人は、文章を書くのが大変だった。しかし、今、誰でも、その日の出来事や、その時の思いをパソコンに簡単に入力できる。日記文学がそうであったように、自分史もやがて、自分史文学として、人間の文化の中に位置を占めるだろう。
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 自分の人生の出来事や思い出をつづる「自分史」が、幅広い世代から改めて注目されている。定年退職時や記念の日に自身を振り返る機会に。人生の最終章をよりよく迎える「終活」に。日々の生活の記録を残す「ライフログ」に――。関連イベントも盛り上がっている。
 ■父へ感謝込めて
 「新しい『自分史』と出会う2日間」。東京都品川区の区民会館「きゅりあん」で12日、「自分史フェスティバル」が始まった。文章の書き方や、写真や動画による人生の記録のまとめ方などに関する多彩な展示が行われている。13日には、昨年、自分史に関する本を出した評論家・立花隆さんの講演もある。
 実行委員長の高橋厚人・一般社団法人自分史活用推進協議会理事は「輪の広がりを感じる」と話す。
 埼玉県所沢市の会社員吉田州一郎さん(38)は昨年5月、自分史「36歳の息子が書いた父親への手紙 ―死の淵から生還した父へ―」を出した。父が心筋梗塞(こうそく)で倒れたことをきっかけに「感謝の気持ちを文字で残したい」と思った。自身の半生の出来事を振り返り、当時の思いを父に語りかける文体で書き上げた。5日間で約1万字。電子本として販売したら、反響があった。「(私も)両親への感謝の気持ちを残そう、と決心しました」。うれしかった。
 一橋大の小林多寿子教授(社会学)によると、自分史は80〜90年代に流行したあと、個人情報保護意識の高まりで一時、沈静化したが、最近また関心が高まっているという。

 ■町おこしに活用 「自分史で町おこし」という自治体もある。名古屋駅から電車で約20分の愛知県春日井市だ。中心部にある施設は、表紙の色や大きさが千差万別の本約1万冊を所蔵する。普通の図書室のようにも見えるが、実は全部が自分史の本。全国から寄贈されたものだ。
 春日井市名古屋市ベッドタウンで、団塊の世代の市民が多い。退職期を迎えた彼らが、自分史の執筆などを通じて交流することで街の活性化をはかろうと、市を挙げて普及を推進してきた。1999年、全国の自治体初の専門施設として開いたのが、この「日本自分史センター」だ。
 シナリオライターの芳賀倫子さん(71)は同センターの開設以来、約300人に文章指導をしてきた。受講希望者は年々増え、抽選になる人気。近年は年齢層が広がり、今年は20歳の女子大学生も。「自分史を書くことで心を整理し、その後の人生を前向きに生きる人が多い。最近は戦争経験者も少なくなり、仕事や家族など、身近なことを気軽に書く人が増えましたね」
 指導者を増やそうと、自分史活用推進協議会は12年から「自分史活用アドバイザー」認定講座を開催。自分史づくりのポイント=イラスト=や題材の探し方、わかりやすい原稿の書き方などを指導している。これまでに全国の約150人を認定している。(林亜季) 【以下省略】   朝日新聞 より
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●私は、天理大学の金子和正先生から〔記録王〕の称号を授与された。高校時代から日記を付けていて、今も継続しているが、この日記のほかに〔卒論日記〕なども別にある。「横山重先生の思い出」「重友先生と私」「長澤先生の思い出」「鹿島則幸氏と桜山文庫」「飯田龍一氏の江戸図研究」「仮名草子研究の思い出(昭和女子大学最終講義)」「深沢秋男(はてなキーワード)」、これらも自分史の一部であり、今、時々、書き込んでいる、このブログも、事実を書いているので、自分の覚書であり、自分史の一部といって良い。
■日本自分史センター で、係りの人は、原稿の最終チェックまでしてくれるという。
 【朝日新聞 より】