gayuu_fujinaの愚草記 (別館→本館)

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イージスアショアの配備問題(JSF) - 個人 - Yahoo!ニュース

防衛省が計画している弾道ミサイル防衛システム、イージスアショア(陸上型イージス)2基の配備について秋田県秋田市陸上自衛隊・新屋演習場)と山口県萩市陸上自衛隊・むつみ演習場)が候補地となっています。しかし秋田市の配備予定地は市街地に隣接しており、どうして此処が選ばれたのかと住民の反発は大きくなっています。レーダーの発する電磁波に付いては健康上の大きな問題は生じないかもしれませんが、重要目標として敵の攻撃対象となることは避けようがないのです。
(中略)
イージスアショアで使用するSM-3迎撃ミサイルは射程1000km以上にも達する超長射程の宇宙空間迎撃兵器であり、設置場所は大きな自由度があります。
(中略)
何処に設置しても大して変わりがないので、どうしても此処でなければならない最適地という条件はありません。
(中略)
イージスアショアの運用は陸上自衛隊が行いますが、これは「弾道ミサイル防衛は陸海空の全てが担当して行うべき」というのが表向きの理由です。つまり自衛隊内部での政治的な決定であり、技術的な理由ではありません。
(中略)
アメリカ軍が欧州イージスアショアを「海軍のイージス・システムを陸上型にしたのだから運用に慣れた海軍に任せよう」としたのと比べても、あまり合理的とは言えません。
(中略)
運用が陸自であっても空自の敷地内に建設するという方向性について検討は為されたのか、特に秋田県では男鹿半島に設置する案では何故駄目なのか、地元住民へのしっかりとした説明が求められます。
(中略)
政府と防衛省はイージスアショアを対北朝鮮用とだけしか説明していませんが、施設の自衛用にSM-3以外の迎撃ミサイルを搭載し、巡航ミサイル迎撃も可能にする方針です。しかし北朝鮮は対地攻撃用の長距離巡航ミサイル保有しておらず、この時点で北朝鮮以外の仮想敵も同時に想定していることが明白になっています。
(中略)
軍事的に巡航ミサイルを移動できない固定基地に搭載する意味は存在せずデメリットしかありません。
(後略)

https://news.yahoo.co.jp/byline/obiekt/20180618-00086620/

正直、政治的理由が優先の設置場所決め、というのは不健全だと思う。
その意味で、指摘の通り、設置場所の決定に合理的な理由と議論があったのか、と言う検証は必要だと思う。
しかし、これは自衛隊だけが悪い、と言う話では無く、「そもそも予算の都合で陸自管轄」という、運用や合理的理由では無い管轄の決定とか、日本人が、国防に関する意識が低く、基地の新設や拡張を嫌う為に、早急な配備の為には、既存基地に置かざるを得ない、という点も、加味されなければならないだろう。
特に、平地の少ない日本の国土的特性から、ある程度の広さを持った基地を作る場所が、とても限られている。
山を削って平地を作るか、住宅地に近くなる事を覚悟して平地に作るかしかない。
いっそ、メガフロート基地を作れるんなら、色々と捗ると思うんだけど、なんでメガフロート研究が止まってしまったんだろうねぇ…。
メガフロート研究が盛んだった頃は、日本の造船業が好況で、メガフロートなんて「箱」を作るのを嫌った、と言うのは判るんだけど、造船不況が長く続いている今なら、メガフロートなんて最適だったろうに。
…まあ、値段で中韓に負けるから、政府が補助金付けないと、メガフロート技術があっさり中韓に漏出しただろうけど。