ゴーイングマイホーム

今日から11月。今年もあと二ヶ月、暮れの帰省までもう少しの辛抱だ。陽が落ちて急に冷え込んで風が強くなった。木枯らしだね。寒くなるとふるさとが恋しくなるものだ。連休工事はどんな具合だろう。今年は曜日の並びが悪いので今から心配だ。最低でも晦日には帰りの新幹線に乗り、余裕を持って大晦日を迎えたい。そしてせめて三が日はゆっくりしたい。この辺が限界かな。
日本シリーズは巨人が連勝した後、舞台を札幌に移し日ハムが連勝して対戦成績を五分に戻した。ホームに帰って水を得た魚のように息を吹き返した日ハムの選手たちを見ていると、かつてそう遠くない昔にこの二つのチームが同じ東京ドームを本拠地としていたことを忘れそうになるくらい隔世の感がある。フランチャイズ球場という言い方はあったけど、プロ野球って昔からそんなにホーム意識強かったかな。
▼ホームとかアウェーっていうのはサッカーの文化でプロ野球のものじゃない。だいたいチーム自体が関東と関西の大都市圏にしかなかった。球団は地域のものではなくスポンサー企業のものだった。地域色の強いチームといえば中日と広島ぐらい。もちろん札幌ドームも福岡ドームもない。藤井寺や川崎には酔っ払い以外客なんていなかった。阪神は夏に甲子園を高校球児に明け渡し、神宮はヤクルトというより六大学野球のものだった。そして日ハムは巨人の遠征の時にこっそり東京ドームを使わせてもらっていた。そもそも日本には巨人ファンとアンチ巨人ファンしかいなかった。
▼話は変わるが、あの山口智子ロンバケ以来16年ぶりのドラマ復帰という鳴物入りでスタートしたフジのドラマ「ゴーイングマイホーム」が、予想通り苦戦している。人間の集中力は長くは続かない。一話完結の刑事モノでもない連ドラで、初回2時間SPのあとサッカー中継で一週あけるなんて、コアなファン以外の一般視聴者を全て捨ててかかる暴挙だ。
▼逆にいえば、何があってもついていく是枝ファン、山口智子ファンのような一部熱狂的なファンが8%強いるということだ。松ケンでこけた清盛大河も、何がなくても日曜夜八時は大河世帯の似たような数字をあぶりだした。不人気番組は、コアなファン層が根強く存在することを証明する。Jリーグ各チームのサポーターや、北海道日ハム、千葉ロッテのファンも一定数存在するだろう。
▼ここから何か結論めいたものを導き出すこともできるかもしれないがやめておく。疲れてるから。ただプロ野球全盛期から時代が変わったことだけは確かだ。ソニーもシャープもパナソニックもつぶれるかもしれない時代である。そういう時代には多くの人が大同につかず小異にこだわる。みんな爪の先ほどのわずかな差異にしがみついてないと立っていられないほど不安なんだろう。うちに帰りたくもなるってもんだ。

水曜はミートソースにゴボウサラダ。

そして今日はトリの煮物にコンニャクの炒め煮にサラダ。

実家の庭でとれたダンボールいっぱいのみかんと柿が届いた。