昨日に引き続き、従軍慰安婦関連の話です。

まず、報道2001に出演されたコロンビア大学ジェラルド・カーティス教授の発言をお聞き下さい。
動画はわざわざ自分で上げましたw

ジェラルド・カーティス教授 従軍慰安婦問題は言葉にこだわっているように聞こえる 報道2001(2007/3/11)

次に、駐日大使シーファ氏と知日派のグリーン氏の発言の記事です。

駐日米大使、河野談話踏襲を期待

 米国のJ・トーマス・シーファー駐日大使は9日、大使公邸で産経新聞社記者など
一部の日本の記者団と会見した。米下院で審議中の慰安婦問題をめぐる対日非難
決議案について、シーファー大使は「日本が河野談話から後退していると米国内で
受けとめられると破壊的な影響がある」と語り、慰安婦問題で謝罪と反省を表明した
平成5年の河野洋平官房長官談話の踏襲に期待を示した。

 慰安婦問題の狭義の強制性を裏付ける証拠はないとした安倍晋三首相の発言に
対し、米国のリベラル系紙が批判を展開している。

 大使は、慰安婦問題が「日本国内と同じく、米国にとっても非常に難しい問題に
なっている」とし、女性の人身売買などについて敏感な米国の世論の動向を日本が
過小評価しないよう求めた。対日非難決議が採択された場合の日米関係への影響に
ついては「わからない」と答えた。

 シーファー大使はこれまで、北朝鮮に拉致された横田めぐみさんら拉致家族に深く
同情し、ブッシュ大統領やチェイニー副大統領を動かして拉致家族を励ますと同時に、
北朝鮮との協議で拉致問題解決を優先する日本政府を支持するよう、ワシントンを
説得してきた。ハノイで開かれた日朝国交正常化に関する作業部会が拉致問題打開
の糸口が得られないまま閉幕したことについて、「米国は日本を引き続き強く支持する。
日本が孤立することはありえない」と強調した。
http://www.sankei.co.jp/kokusai/usa/070309/usa070309008.htm

グリーン    
『安倍政権の外交政策、特に国連での対北朝鮮制裁決議案採択や、中韓との
関係改善に向けた首相の指導力は、ワシントンでも高く評価されている。
ただ、慰安婦問題は、高いレベルが政治介入すれば、かえって複雑化する。
強制があろうとなかろうと、被害者の経験は悲劇で、現在の感性では誰も
が同情を禁じ得ない。強制性の有無を解明しても、日本の国際的な評判が
良くなるという話ではない。』

記者    
『昨秋、下院で開かれた公聴会靖国神社問題について証言し、日本の立場
に理解を示したが、この問題では批判的なのか』

グリーン  
慰安婦問題で議会に呼ばれたら、残念ながら日本を擁護できない・・・
慰安婦問題では被害者女性だけが同情され、日本が政治的に勝利することはない。』

以上の様に、昨日紹介した木走日記でも言及されてましたが、
日本で従軍慰安婦を語られる時に必ず出てくる「狭義の強制性」と「広義の強制性」の違いなどを説明しても、
アメリカ人には理解されにくいという現状があります。いや、はっきり言って全く理解できません。
それは上で引用した記事や動画から明らかです。

さらにこれは本当かどうかは分かりませんが、2ちゃんねるにこういった書き込みがありました。

チャネルサクラで言ってたか、日本側と手分けして
下院議員を説得に回ってた国務省は説得を止めちゃったそうだし
日本側が、慰安婦の証言の矛盾や当時の米軍の調査や強制を取締ってた
記録なんかの書類を配っても、そのままゴミ箱に捨てたり
目の前で破られたりで取り付くシマも無いそうだな
最初から全然コッチの言い分を聞くつもりが無いんだ・・

もしこれが本当なら、理解してもらうorもらえない以前の問題です。
同盟国アメリカとのまともな意思疎通すら、出来て無い事がまざまざと露呈されてしまったのですから。
イラクにまで自衛隊を派遣し、今なお空自が物資の輸送を行っているというのに、
一体自民党は何をしてきたのでしょうか…。
ナントカ還元水を飲んで鉄面皮の能力を身に付けた大臣を庇ってる場合ではないでしょうに…。