タヂタヂの語源、強者と戦い負けそうな時、顔面蒼白、危険
「t-aad-i=タヂ」タヂには「青ざめている、
顔面蒼白」の意味が含まれている事が分かり
ます。自分の力が衰えて「ad=安全」な状態
を、「t」で否定して「t-ad-i=多事」多難な
状態を表している事が分かります。
ヒエログリフのアルファベット表記
は次の通りです。
ヒエログリフ 日本語 英語
aAd 顔面蒼白 to be
である pale
青ざめ to be
ている pallid
aAd 白く to turn
なる white
白くする to bleach
ad 安全で to be
ある safe
安全 safe
aD 焼くと to roast
(ad,) 味が
良い
焼く to burn
aD 安住だ、 safe &
wDA 安全、 sound
健康 (of
(人の事) persons)
繁栄を prosperous &
極めて flourishing
いる
(色々な事) (affairs)
Middle Egyptian Dictionary
2018
Mark Vygus
(15.3 mb)
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アブクの語源、海や水に関わる言葉
前に「海で溺れる事を名護方言では
「abu=アブ」キンと言うと述べました。
「ab」から「始まる」言葉だけに、目が
行っていたのですが、言葉の真ん中にも
アブクの「ab」を含む言葉は「海や水」
に関係がある事が分かりました。
シュメール語とアッカド語のアルファベット
表記は次の通りです。
アッカド語(A) 日本語 英語
シュメール語
(大文字表記)
ayabba 海 he sea
茅場
ayabbi'tu 海の of the sea
海 marine
イシュタル (epithet of
女神の Isthar)
尊称
AB 海 sea
abasigga 引き潮、 receding
水際 water
aburru 水辺の water
牧場 meadow
牧場 pasture
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Sumerian Dictionary
Akkadian Dictionary
by
Association Assyrophile
de France
傷の語源、切られて血が出る、出づの関連用語
どうして切られて出来た体の
一部を「k-idu=きづ=傷」と
言うのでしょうか。多分そこ
から「血が流れ出る」からと
考えられます。「id=idu=
出づ」と同じ語源から派生した
言葉と推測されます。
シュメール語のアルファベット表記
は次の通りです。
シュメール語 日本語 英語
(大文字表記)
ID 出づ、 river
(川の水が
流れ出る)
川内
水路 watercourse
運河 canal
注: アッカド語の na'ru
成瀬川、川の音、
せせらぎが鳴る
IDIM イヂム、 spring
水が出る
イヅミ、
泉
地下水 underground
water
注: アッカド語の nagbu と同じ
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深傷の語源、出づを含む言葉、元々は深い傷で血が出づ、慣れない事に手を出す
「浅い」「傷」なら「血が出ない」時が多い
でしょう。深い「傷」なら「血」が「迸り出る」
状態でしょう。「深い傷=深傷」を「ふかで=
深傷」と読むとは知りませんでした。この表現
は元々は「ふかきづ」と言っていたと推測され
ます。深傷が「ふかきづ=ふかづ=ふかで」と
変化した理由は「深傷」は「手に負う」場合が
多かったのでしょう。「手」を「出す」と言う
表現があります。慣れない事に「手を出す」と
「深傷=深手」を負う事になるでしょう。
シュメール語のアルファベット表記
は次の通りです。
シュメール語 日本語 英語
(大文字表記)
ID 出づ、 river
(川の水が
流れ出る)
川内
水路 watercourse
運河 canal
注: アッカド語の na'ru
成瀬川、川の音、
せせらぎが鳴る
IDIM イヂム、 spring
水が出る
イヅミ、
泉
地下水 underground
water
注: アッカド語の nagbu と同じ
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茅打チバ・ンタの語源、海に面した、側の岸壁
前に述べたように「家内」の「ない=
内」は「うち=内」の人です。沖縄は
「沖=ウチ」「ナー=縄」です。沖が
「沖=ウチ=内=nai=nay=ナイ」で
ある事が分かります。 以前に「内航」
は同義語の並列と述べました。 即ち
「内=nai=nay=航行する」です。海
を航行する事が、「内=ナイ=nay=
航行する=海の関連用語」だと分かる
と「nay=内=ウチ=打ち」を海を表す
「k-ayabba」の間に挟んだ言葉が沖縄
の国頭の「海に面している=海の側の」
「k-ayya-uti=bba=茅打チバ」ンタと言
う名の岸壁である事が分かります。語頭
の「k」は「海の中」の否定です。
シュメール語とアッカド語のアルファベット
表記は次の通りです。
シュメール語 日本語 英語
(大文字表記)
アッカド語
ayabba 茅場、 The sea
海
ayabbi'tu 海の of the sea
海 marine
イシュタル (epithet of
女神の Isthar)
尊称
nai 航行する to sail
帆走する to traverse
(水上) (waterway)
mnay 水の name of
種類 body of
の名前 water
nay 水上で to convey
運び去る
かっぱらう
mnay 水の name of
種類 body of
の名前 water
AB 海 sea
abasigga 引き潮、 receding
水際 water
aburru 水辺の water
牧場 meadow
牧場 pasture
ABSHAG 沖、 center
海の of the sea
真ん中
AB 海 sea
注 アッカド語の ta'mtu と同じ
A'ABAK 海の瀑布 sea
のように (water)
沢山の水
ABMA'TU 海 the sea
s,a'b 海の者 seaman
eleppi 海人、
漁師、
ellu 流れる water,
物質、 oil
水や油
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沖、内航、ウチ・ナー、海の関連用語
沖はサンズイを含む言葉です。「水の
真ん中」を表す言葉が「沖」と述べま
した。「沖=大海の真っ只中」である
事が分かります。「大海の真っ只中」
に浮かぶしましたが「沖=ウチ=内」
ナー」島です。
シュメール語とアッカド語のアルファベット
表記は次の通りです。
シュメール語 日本語 英語
(大文字表記)
アッカド語
ABSHAG 沖、 center
海の of the sea
真ん中
AB 海 sea
注 アッカド語の ta'mtu と同じ
A'ABAK 海の瀑布 sea
のように (water)
沢山の水
ABMA'TU 海 the sea
s,a'b 海の者 seaman
eleppi 海人、
漁師、
ellu 流れる water,
物質、 oil
水や油
ayabba 茅場、 The sea
海
ayabbi'tu 海の of the sea
海 marine
イシュタル (epithet of
女神の Isthar)
尊称
AB 海 sea
abasigga 引き潮、 receding
水際 water
aburru 水辺の water
牧場 meadow
牧場 pasture
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氷じるの語源、氷が溶けた冷たい水、冷酷
温いのは流れて来なくて、冷たい
物が流れて来る状態を氷「じる=
gillu」と説明出来るでしょう。氷
が溶けた流れ、氷水は冷たいです。
沖縄方言では「氷じる=冷酷」と
表現します。 この状態を今帰仁
方言では「ピヂュール・セン=気
味悪い程の冷え冷えとした冷たさ」
で首里方言の「フィジュル・サン」
と同じです。
アッカド語、ヒエログリフとトルコ語の
アルファベット表記は次の通りです。
アッカド語 日本語 英語
ヒエログリフ(H)
トルコ語(T)
gillu 河川 rivers
海 sea
波 a wave,
waves
大波 billows
S (H) 人口的な pool
(sh) 水溜り、
プール
池 pond
湖 lake
su (T) 水 water
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掘じるの語源、ほじくる、掘るの原形
「ク=ku=凹み、凹んでいる所、穴」で
ある事が分かると掘「じる=gillu」即ち
「水が流れる穴を掘る」事が掘「じくる
=gi-ku-llu」事だと気づきます。「掘る、
掘じくる」は掘「じる=jgillu」の変化形
だと分かります。
出づの語源、川の水の流れ、泉の類義語
前に出雲の「出」は「idim=いづみ」と
関係があると述べました。水が「出る」の
古語は「id=idu=出づ」です。
シュメール語のアルファベット表記
は次の通りです。
シュメール語 日本語 英語
(大文字表記)
ID 出づ、 river
(川の水が
流れ出る)
川内
水路 watercourse
運河 canal
注: アッカド語の na'ru
成瀬川、川の音、
せせらぎ
が鳴る
IDIM イヂム、 spring
水が出る
イヅミ、
泉
地下水 underground
water
注: アッカド語の nagbu と同じ
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どん尻の語源、アッカド語由来の表現
「尻」の元々の音は「じり=尻」だったと
推測されます。後で「しり」になったと思われ
ます。その推測が正しいと「じり=尻」は古代
メソポタミアのアッカド語由来の表現でしょう。
アッカド語のアルファベット表記
は次の通りです。
アッカド語 日本語 英語
gilshu 尻 hip
脇腹 flank
尻の骨 the hip-bone
子を child
背負った carried
ina mhhi 尻に on the hip
gilshu ya 乗せる
(背の下の)
注: h の下に発音符号の
小皿の印があります。
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Association Assyrophile
de France
The Assyrian Dictionary of
the Oriental Institute of
the University of Chicago (CAD)
Volume 5, G
73
腹巻の語源、子を背負う時に脇腹に巻く帯、前腕で子を抱える
「中指の先から肘=前腕」を表す言葉
が「ム=mh=mhhu」である事が分かる
と子どもを「背負う」「帯」を巻いた後
では「前腕で」背負った子の「お尻」を
抱える事が分かります。「子を背負う」
状態を表す「gil=尻」も「腹巻」や子
を抱える「mhhii=巻き」もアッカド語
由来の表現と推測されます。「子を背
負い」子守をする時に子守と赤ちゃん
の体は「一体=ina=一緒」です。「ム」
は「私」に含まれている「ム」と同じ
です。 目の前にある物を「ム=前腕」
で囲んで「私の物」と意思表示する事
が分かります。
アッカド語とヒエログリフのアルファベット
表記は次の通りです。
ina mhhi 尻に on the hip
gilshu ya 乗せる
(背の下の)
ina の中 in
ina の内側 inside
している while
間
期間中 during
ina 一緒 with
側に居て
一緒に in the
居る company of
ある人に in agreement
同意する with a person
mH (H) 前腕 forearm
手 hand
腕 arm
前足 paw
mH 中指の cubit
先端から
肘までの
長さ、
長さの
単位、
約50cm
gilshu 脇腹 flank
尻 hip
尻の骨 the hip-bone
子を child
背負った carried
注: h の下に発音符号の
小皿の印があります。
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Association Assyrophile
de France
The Assyrian Dictionary of
the Oriental Institute of
the University of Chicago (CAD)
Volume 5, G
73
ナーチャの語源、背中でない日、体の前の日、ヒエログリフ由来の表現
何かが「背中合せ」になっている状態
を説明しなさいと質問された時に貴方
なら、どのように説明するでしょうか。
「諸刄の剣、薬の副作用」などがある
でしょう。 沖縄方言では毎日過ぎ行く
「日にち」の順序で説明している事が
分かります。「体の前後」を「日にち」
に例えると「後ろ」か今日なら「前」
は明日です。「後ろ」がある特定の日
なら「前、次の日」は「翌日」になり
ます。沖縄方言では「art=arti-a=後
ろの背中の日」を、「n」で否定して
「n-art=n-arti-a=ナーチャ=翌日」
と言います。沖縄方言では「明日」は
「アチャー」ですので「明日」以外の
「翌日」が「ナーチャ」である事が分
かります。
ヒエログリフのアルファベット表記
は次の通りです。
ヒエログリフ 日本語 英語
n 否定、違う not
否定詞 negative
particle
art 人間の hind parts
体の後、 of man
背中の
部分
尻など、
後頭部
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2018
Mark Vygus
(15.3 mb)
前腕と私の語源、腕を畳む時に曲る肘から手先まで、
b 「前腕」の古語をインターネットで
調べてみました。「太々無岐=タダムギ」
と言っていたそうです。 伸ばしている
腕輪を「tatamh=畳む」と「腕が折れる、
分岐する」所が「肘」です。「岐=肘」
と見なせます。