つれづれなるままに-日暮日記

現世の森羅万象を心に映りゆくままに書きつくる。

復興税はどう徴税する?

 このほど東日本大震災の復興構想会議が立ち上がり、議長の五百旗頭真氏(防衛大学校校長)が最初の記者会見で、「震災復興税」創設の考えを打ち出しました。再三このブログでも触れていますように、小生は新税創設には賛成なので、この考えは「我が意を得たり」という感じでした。ところが、民主党の閣内にも増税に反対する意見が満ちていたというのですから、ちょっとあきれました。じゃお聞きしますが、反対論者は、いったい復興財源をどこから持ってきたらいいとお考えなのでしょうか。
 前に小生は、消費税の上に数パーセントの復興税を上乗せしたらどうかとの意見を述べました。これに対し、「通りすがり」さんから次のようなコメントが寄せられました。
 ―のんきに飲み歩いている写真をUPしている人と、被災地の人と同じだと思わないでください。もしかしたら、景気が良くなるか悪くなるかはわかりませんが、被災者の懐は大変です。あなたや、増税ウンヌン言っている政治家は、被災地へ行って現状を自分の目で見ましたか?庶民レベルの生活していますか?今、庶民レベルの生活さえ出来ない人が沢山います。―
 「のんきに飲み歩いている写真をUPしている人と、…ください。」の最初の一文は、文章で呼び掛けている対象をどこに置いているのかが不明です。ブログを書いている小生に言っているのか、ブログを読んでいる人なのかが分からず、結局、文意が読めません。次の文も、景気の話と被災者の懐との関係は直接結びつかないで、一文でつなげるのはやはり無理があると思います。
 さらに、税論議をするときに、被災地に行ったか行かないかは重要な要素でしょうか。小生の元同僚の国会議員先生は当然行ったと思いますが、小生は行ってません。小生は今、東京で仕事を持っていますし、物見遊山で被災地に行くほど無神経な男ではないですから。あえて現場に行く行かないにこだわられるのであるならば、小生は、昔、記者時代にさんざん災害現場へ取材に行かされましたから、被災地と被災民への見方はできているつもりですと申し上げておきます。 
 「庶民レベルの生活が…」はこれはテレビの報道で避難所暮らしをしている方々の生活を見ていますので、普通の生活ができていないことは十分承知しております。それだからこそ、きちんとした復興財源を作り、それによって一刻も早く彼らを普通の生活に戻そうとしているのではないですか。
 確かに、消費税への上乗せは万人に負担になるので、被災民にも同等の負担となり、不快感を持つことは分かります。ですが、被災民には将来、国から復興の資金や補償費で大いなる見返りがあるわけですから、その負担分を補ってあまりあると思います。
 小生が消費税上乗せにこだわるのは、要は、われわれ一人ひとりが消費をするたびに、被災地を助けていることを実感し、連帯感を感じることができますし、それが同じ国民としての一体感を醸成することにもなると信じているからです。ただ、五百旗頭氏は今のところ、復興税をどういう形にするかには言及していません。税の創設は当然なのであり議論の余地はなく、むしろ新税をどう徴収するかという点が大事だと思います。
 下の写真は、友人の鍛冶氏が銀座のバーで開いた出版記念トークショー。共同執筆者2人の語りのほか、ここのママが歌も披露しました。このバーでは、かつてベリーダンスショーも開かれたこともあり、当ブログで紹介しました。