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75点。今度は好成績でした。ただ間違ってるの殆ど敬語関連ってのは我ながらやばいんでないかと。
帰省した際に、妹に見つかって「これはない」だの「キモい」だの散々な言われようだった「マリみて」ですが、めげずにレビューを続けます。世評に惑わされるほど私の濫読は甘くない!!
『チェリーブロッサム』
- 作者: 今野緒雪,ひびき玲音
- 出版社/メーカー: 集英社
- 発売日: 2001/07/27
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銀杏の中の桜
「もっと気軽に考えちゃいけないのかなぁ」by二条乃梨子
ひょんなことで第一志望を逃しリリアン女学園に入学することとなった仏像愛好家の少女二条乃梨子。「逆隠れキリシタン」として肩身の狭い学園生活を送る彼女の前に現れた「マリア様」。
プロトタイプ「マリみて」。読みきり版として無印『マリア様がみてる』より先に公開されたこの作品。今から読み直すと文体・キャラの性格に阻隔を感じますが、そんなことは問題なく綺麗なお話です。連載化の英断が下された理由が良く分かります。にしても、志摩子の思春期の少女らしい視野狭窄ぶりは非常に微笑ましいです。実家が寺なのにカトリック系の学校に通ってる。それがばれたら学校辞めて皆の前から姿を消さなくてはならない。なんと悲愴で滑稽な決意なのでしょうか。知り合いの腐れ坊主&神官に聞かせてやりたいものです。
『レイニーブルー』
- 作者: 今野緒雪,ひびき玲音
- 出版社/メーカー: 集英社
- 発売日: 2002/03/29
- メディア: 文庫
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「ロザリオの滴」
「でも世界は二人だけで構成されているわけじゃないよ。」by二条乃梨子
5月のマリア祭での小芝居で全校公認の仲となった志摩子と乃梨子。しかし、志摩子は梅雨に入った今でも乃梨子にロザリオを渡しておらず…。
白薔薇さん家関連のお話はどれも透明感があって綺麗だなぁ、っと。今にも脆く崩れてしまいそうなガラス細工のような儚さが漂う一作。しかし、相変わらず、志摩子の視野狭窄というかどうでもいいことを一人で悩んで勝手にドツボに嵌りこむ悪癖はどうにかならんモンでしょうか。喰う・寝る・女、後たまに立身出世の事にしか、メモリーを割かない我々男性陣からすると、女の子のこういった無駄な繊細さが羨ましくもあり疎ましくもあり。
『パラソルをさして』
- 作者: 今野緒雪,ひびき玲音
- 出版社/メーカー: 集英社
- 発売日: 2002/07/01
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すれ違い離れ離れになった姉妹の絆。傷つき打ちひしがれた祐巳に差し伸べられた救いの手。それは前白薔薇さま佐藤聖のものだった。すいません。聖様。もう一度だけその胸を貸してください。
解決編。正直あんだけ盛り上げて煽った姉妹の危機の解決編がこんなにだらだらした成り行き任せの済し崩しでいいのかと作者を問い詰めたくはなりますが、それさえ我慢すれば、祐巳の心情が非常に丁寧に描かれた佳作です。再登場の先代薔薇さま方(除鳥居江利子)も凛々しくカッコいいですしね。
『子羊たちの休暇』
- 作者: 今野緒雪,ひびき玲音
- 出版社/メーカー: 集英社
- 発売日: 2002/12/25
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反故にしてしまった遊園地デートのお詫びにと祐巳を軽井沢の別荘での避暑に誘った祥子さま。しかし、そこに待ち受けるのは、ぽっと出で小笠原ファミリーを果たした「庶民」*1福沢祐巳への嫉妬の渦だった。
夏休み。やまなしおちなし意味なしのだらだらしたお話。肩の力を抜いて読めます。お貴族様の世俗を超越した優雅な休暇に憧れなくはないですが、別荘に呼ぶだけ呼んどいて、外出もろくにせず、イベントも皆無。って喧嘩売ってるとしか思えんような。
『真夏の一ページ』
- 作者: 今野緒雪,ひびき玲音
- 出版社/メーカー: 集英社
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「略してOK大作戦(仮)」
「真正のお姫様である祥子さまを一目拝みたい、とか。可憐な志摩子さんとお近づきになりたい、とか。宝塚のトップスターばりの令さまに竹刀で叩かれてみたい、とか。」by福沢祐巳
リリアンの姉妹校山寺の学園祭には山百合会の幹部がゲスト参加するのが恒例。しかし今年の紅薔薇さま小笠原祥子は大の男嫌い。そこで、祐巳は山寺の生徒会に所属する弟祐麒ととある作戦を練って…。
少女百合小説の代名詞たる本作には珍しく男どもが大挙出演します。となれば同族に肩入れしてしまうのは男のサガ。さあ彼等山寺生徒会は文化祭顔合わせの名を借りた合コンにありつくことは出来るのでしょうか。
私ならば間違わずにあなたのこと見つけられる
執筆開始から脱稿までジャスト1時間。新記録更新です。やれば出来る子頑張る子。てなわけで、いつもに増しての乱筆乱文気味ですが、ご容赦下さい。次回(って言ってもいつになるかは分かりませんが)更新では遂に波乱の二学期に突入。可南子も登場して祐巳の妹レースは益々熾烈に。刮目して待て!!