お台場SHOW-GEKI城

hirorize2007-01-03

昼前に家を出てお台場へ。お台場と言っても、約1時間程度で行けるのだな。1時間を遠いと見るか近いと見るか。
さすがに三が日ともなると、思ったよりも混んでいなかった。HOT FANTASY ODAIBAの『UDON』のうどんや『Dr.コトー診療所』の沖縄料理を食べたかったけれど、疲れた家族客でテーブル席がいっぱいで立って食べるわけにもいかず、断念。
アクアシティのラーメン国技館で一番空いている店に入る。まあ、普通だったかな。
『お台場SHOW-GEKI城』で演劇を3本まとめて観る。これは人気劇団とグラビアアイドルがコラボという企画で1作品1500円で見れるというもの。劇と劇の間は乙三のミニライブ(写真)やセグウェイの試乗を見て時間を潰す。
また1時間かけて帰宅。少し疲れた。

劇団エッヘ×二宮歩美『人情番長春彦・純情街道初恋峠編』

初めて見る劇団。役者さんは知らない人ばかり。佐藤治彦氏が宇宙レコードに参加していたのを少し見たことがある。二宮歩美さんも初めて見た。
狭いステージ。観客席も少ないけど、椅子は柔らかくて座りやすい。「子供からお年寄りまで 安心してみる事が出来る人情喜劇」ということで話としてはまあとてもわかりやすく直球。佐藤治彦氏の怪しい子供や某テーマパークのネタに笑ってしまう。グラビアアイドルの二宮歩美さんにここまでやらせるかという小ネタでもにんまり。
初めて見る劇団にしては楽しめた。

はえぎわ×水崎綾女『ニルバウナ』

初めて見る劇団。役者さんは知らない人ばかり。水崎綾女さんも初めて見た。
マイケルの前説が長くて、少しうとうとしてしまう。本編は歌満載でこれまでに見た事が無い演出。予想外の展開に思わず吹き出してしまうことも。グラビアアイドルの水崎綾女さんも歌も上手いし、役一時間でこの内容を詰め込んだのはすごい。得した気分。
上の二宮歩美さんとこの水崎綾女さんを見て思ったのは、某格闘ゲームで「実際はこういうふうになるわけがない」と思っていたけど、グラビアアイドルが激しく動いているのを間近で見ると「本当に揺れるんだなぁ」と。(どこ見てるんだか)

シベリア少女鉄道×MARI『のだぬカンタービレ』〜the music of sound of silence〜

自分が好きな劇団。今回初参加となる山森信太郎氏と浜口綾子さんは初めて見る。MARIさんも少しだけ知っている。
タイトルが『ライジングトルネードナースコール(仮)』から『Road to 2007』に変わったけど、実際は『のだぬカンタービレ』。『のだめ〜』はフジテレビだし、もしかしたら少しネタに使ってくるかもしれないとはぼんやり思っていたけど、本ネタのようだ。にやりとしてしまう。
客席にはクラシックが流れる中、突如TRFの曲が流れて開演。
前半。
狭い舞台を3つに分けて、喫茶店、警察官のマンション一室、女性マンション一室の3箇所で進む、ある一夜の話。詐欺師、組長娘、喫茶店マスター、ヤクザ、冴えない女性、風俗嬢、警察官、女流小説家の8人が意外なところで繋がっていたり、逆に予想通りのところで繋がっていたりして面白い。
話はどんどん複雑にややこしくなり、vol.15『ここでキスして。』を感じさせる。ここでは『のだめ〜』や壮大な「あらすじ」とは全く違う内容。劇団エッヘとはえぎわがグラビアアイドルを前面に押し出していたのに対し、ここでのMARIさんは本当に単なるゲスト出演という位置づけ。
後半。
作・演出の土屋亮一氏がタキシードで登場し、舞台に向かって指揮棒を振る。曲はTRFの『BOY MEETS GIRL』リミックス。舞台上ではそれまで3箇所のどこかで演じられていた話が、3箇所同時進行となる。セリフは一切無くなり、役者は体の動きだけで演じ続ける。その時の効果音(サンプリング音)がTRFの曲にぴったりと合って、舞台に指揮棒を振る土屋氏があたかも実際に曲を指揮しているかのよう(『のだめ〜』)。この効果音とストーリーの進行を合わせるのはvol.13『笑顔の行方』も思い出させるし、このリズムに合わせて3箇所同時進行する話を追いかける時は、自分が好きなvol.14『スラムダンク』を思い出させて、本当に楽しい。曲は倖田來未の『キューティーハニー』リミックスに変わり、ストーリーも佳境に。クライマックスと共に曲も終わり、明るくなる観客席。観客は突き放されて呆然。「えっここで終わり?」と。
やっぱりシベリア少女鉄道。この後半のためにいったいどれだけの稽古を費やしたのか(指揮棒を振る土屋氏も含めて)?自分の満足度では今日の3作品中No.1。約1時間ということで、少し物足りないような感じもしたけど、逆に余計な部分が排除されてすっきりした印象。他人に進められるかどうかは置いておいて、自分が好きなのは、シベリア少女鉄道。お台場まで足を運んだ甲斐があった。
早くも本公演が楽しみな、今年の初観劇だった。

(参考)シベリア少女鉄道vol.16『残酷な神が支配する』の感想
http://d.hatena.ne.jp/hirorize/20060723
(参考)シベリア少女鉄道vol.15『ここでキスして。』の感想
http://d.hatena.ne.jp/hirorize/20060305
(参考)シベリア少女鉄道vol.14『スラムダンク』の感想
http://d.hatena.ne.jp/hirorize/20051025
(参考)シベリア少女鉄道vol.13『笑顔の行方』の感想
http://d.hatena.ne.jp/hirorize/20050511
(参考)シベリア少女鉄道vol.12『アパートの窓割ります』の感想
http://d.hatena.ne.jp/hirorize/20050220
(参考)シベリア少女鉄道vol.11『VR』の感想
http://d.hatena.ne.jp/hirorize/20041110