時速6km/hの峠越え : 花背峠から峰定寺へ
例によってサイクリング。
京都の北にある花背峠は急な坂が続く京都有数の厳しい峠。
前々から行きたいと思っていたのだが、体力&パワー不足と思って避けていた。
最近は前に比べればだいぶ体力がついてきたので挑戦してみる事に。
時速6km/h : 京都→鞍馬→花背峠
ちょっと寝坊して出発が10時になってしまったが、最近は陽が長いので気にせず出発。
市街地から鞍馬まではゆったりとした登りが続く。
大した事のない登りなのだが、意外としんどい感じがする。まだ体が目覚めていないようだ。
のんびり走っていると鞍馬寺の山門前に到着。この辺で体もようやく動き始めてきた。
鞍馬温泉の横を過ぎた辺りから本格的な花背峠への登りが始まる。
どうやら自分のペースより飛ばしていたらしく、しばらくするとバテてきた。
まだ序盤でバテていては話にならないので持続可能なペースに落とす。
一旦自分のペースをつかめば、後はそれをひたすらキープするのみ。
終盤の坂は激しく、時速6km/h程度しか出なかった。これでは歩いているようなものだ。
そうやって無心に漕いでいると徐々に空が広く見え始め、近くの山頂の鉄塔が見えだした。
こうなるともう少し。気合を入れて進んで標高770mの花背峠に到着。
花背峠
折角なので、峠でちょっと記念撮影。
こうやって見ると何でもない峠だが、たどり着くのは結構大変。
北の大峰 : 峰定寺
今日最大の目的だった花背峠を越えたので、後はお気楽モード。
折角アクセスの悪い花背に来たので、これまた前から気になっていた峰定寺に向かってみた。
峰定寺仁王門 (重文)
峰定寺の仁王門。南北朝時代の建築で入母屋造、杮葺き(こけらぶき)の八脚門。
本堂へはここから15分ほど急な石段を登る。
峰定寺(ぶじょうじ)は修験道の寺院で奈良県の大峰山に対して「北の大峰」とも呼ばれるらしい。
山岳信仰の修験道らしく、大悲山という山を背にする場所にある。
本堂(重文)は懸崖造り(けんがいづくり)で、ジャングルジム状の柱の上に
崖から張り出すように建てられている。
懸崖造りの建物としては現存最古らしく、言ってみれば清水寺本堂の原型といった所。
で、どうしてその本堂の写真が無いかというと…
この峰定寺、拝観の条件がいろいろと厳しい。
冬季不可。雨天不可。子供連れ不可。団体不可。
そして、拝観時は鞄やカメラは預けなければならない。
そういった訳で、本堂の写真は撮ることができなかった。
とはいえ、この多数の制約のお陰で参道を落ち着いた雰囲気で歩く事ができる。
たまにはカメラを置いて、自然の中を無心に歩くのも悪くない。
帰還 : 峰定寺→京北(周山)→京都
峰定寺を見終えた辺りで午後2時頃。
そろそろ戻り始めないと帰りに暗くなってしまう。
さすがに花背峠を登り返して帰るのはどうかと思ったので、周山経由で帰る事にした。
峰定寺から周山へはゆるやかな下りが続く。気持ちよく快走。
周山からは国道162号(周山街道)で京都へ。
この道は前に常照皇寺へ行った時に使ったので勝手知ったる道。
まあ、その時から花背峠越えの帰りに使うための下調べも兼ねているつもりだったけど。
特に問題は無く(笠トンネルはやっぱり怖かったが)京都へ帰還した。
行程表&まとめ
10:05 | 京都 | 0.0km | --- |
(0h50m+0h00m) | (r61) | (13.0km) | (15.6km/h) |
10:55 | 鞍馬 | 13.0km | --- |
(0h55m+0h05m) | (r61→R477) | (6.1km) | (6.7km/h) |
11:55 | 花背峠 | 19.1km | --- |
(0h50m+0h10m) | (R477→r61) | (14.0km) | (16.8km/h) |
12:55 | 峰定寺 | 33.1km | --- |
(1h05m+1h15m) | (r61→R477) | (25.8km) | (23.8km/h) |
15:15 | 京北(周山) | 58.9km | --- |
(1h55m+1h05m) | (R162) | (32.7km) | (17.1km/h) |
18:15 | 京都 | 91.6km | --- |
走行距離 91.6km
所要時間 8h10m
走行時間 5h35m
平均速度(全体) 11.2km/h
平均速度(走行) 16.4km/h