ジャズ・アネクドーツ
- 作者: ビルクロウ,Bill Crow,村上春樹
- 出版社/メーカー: 新潮社
- 発売日: 2005/06/26
- メディア: 文庫
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リード
アルフレッド・リード作品集
硬派なルービンシュタインとライナー
- アーティスト: ルービンシュタイン(アルトゥール),ラフマニノフ,ライナー(フリッツ),シカゴ交響楽団
- 出版社/メーカー: BMGインターナショナル
- 発売日: 2000/10/25
- メディア: CD
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曖昧な響きを断固拒否するかのような、キビキビとした音楽の流れ。郎朗/ゲルギエフにも同じ雰囲気はあったが、同時に崩すような部分もあった。こっちはもっと徹底している。ピアノの音色自体に多くの引き出しがあるわけではないのだが、オーケストラの厳しいフレージングとの馴染み方は悪くない。結構淡々と進むので、最後のお道化っぷりには思わず微笑んでしまった。不覚。
ピアノ協奏曲
朝から泣き出しそうになっても困るので、昨日のクラウディオ・アラウは聴かないでおく。ショパンのピアノ協奏曲第1番、いい曲ですよ。昨日僕の中でのこの曲のベストは、ヴァーシャーリからアラウになりました。今までありがとう、ヴァーシャーリ。
あー、ツィマーマンの弾くショパンが気になる! 郎朗は録音していないのか?
今朝聴くのはヴァーシャーリの弾く「パガニーニの主題による狂詩曲」。
ラフマニノフ:P協奏曲第2番
この人では少し感傷的に過ぎる感想を持つが、オーケストラ部分の表出力は他で聴けないもの。これに比べれば、ゲルギエフも大したことない。話をずらして、アーロノヴィチの録音がセットで出ることを望む。マンフレッド交響曲があったように記憶している。
それにしても、ピアノ協奏曲は素敵な形式だ。僕はこの組み合わせの虜です。ピアノはオーケストラと響きあうことも、オーケストラに喧嘩を売ることも出来る。それは単純にオーケストラの中にピアノという楽器が存在しないからなのだろう。ピアニスティックな技巧を熟知していれば、作るのも簡単なのではないか、と問題発言。逆にオーケストラに含まれる楽器をソリストにしたロマン派以後の協奏曲は、かなりのアレンジ・スキルが求められる気がする。僕が言えたものではないが、あまり良いと思えない作品が多いのだもの。ブラームスの「ヴァイオリン協奏曲」、ドヴォルザークの「チェロ協奏曲」、チャイコフスキーの「ヴァイオリン協奏曲」、いわゆる名曲とされているこれらに対して、僕は感情移入できない。逆にエルガーの「チェロ協奏曲」、シュトラウスの「オーボエ協奏曲」、フィンジの「クラリネット協奏曲」、RVWの「チューバ協奏曲」は好き、と言うか前期ロマン派は楽器の機能拡張の時代でもあったし、協奏曲に面白さが出てくるのもその時代の動きによるのかも知れない。書かれた作品の内容と、数の推移を調べたくなってきた。