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2010-01-23

夜の科学 vol.27〜farewell to the marble arch at 高円寺SALON by marbletron

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2000年ごろのくらしを思いだすに、どうしても忘れ難い場所のひとつであるSALON by marbletronがクローズすることになり、最後の公演として山田さんが演るというので、そわそわと出かけてきた。幾人ものひととあの場所で出会い、初めて人前でDJをやったのもあの場所だった。そして彼のうたうGOMES THE HITMANもまた、2000年ごろのくらしにしっかりと刻み込まれている音楽だから。

今回、ゴメスの公式アカウントライヴ実況をするというこころみに乗っかって初めてライヴイベントtsudaってみたのだけど、なかなか面白かった。着席で、アコギ一本で、穏やかな雰囲気のステージだからこそ出来る芸当だけれど。シャッターを切るかわりに、その瞬間を140字でとじこめる感じ。気持ちよく頭を使いました。前日の追加公演(ややこしい)の担当音楽ライターの宗像氏だったのでちょっとドキドキですけど、ポストのまとめ。

何度でも言うけれど「hanalee」が今日も素晴らしかった。もう2年近くライヴで聴いてるけど、聴くたびに新しい物語風景が見えるような曲。物理的には何も変わっていないはずなのに、この曲を歌いだした瞬間に場の空気が完全に塗り替えられて、音がまっすぐに飛んできた。春に出るであろうアルバムに、どんなかたちで収められるのかがとても楽しみ。

それと、カバーコーナーで演られた「ぼくらが旅に出る理由」が、これまで幾度となく聞いていたオリジナルとまったく違うように聞こえたことに驚いた。もちろん「カヴァーである」というのもあるし、オリジナルのゴージャスさに対してアコギ一本のシンプルアレンジだったせいもあるんだけど、28才(当時)の小沢くんと(現在)36才の山田さんが歌うっていう違いが大きいような気がした。

総じてほんとうに素敵で、楽しめるステージでした。あのちいさな教室のような、温かい空間がなくなるのはすこし残念だけれども。素敵な思い出をたっぷりありがと、マーブル

この二日間のライヴは全編をtwitter+映像のみUst、一部分を音声付きUstで中継したのだけど、いろいな事をかんがえさせられた。端的に言えば「JASRACに権利を預けてない曲」だけが中継に乗った。過去メジャーレーベルからリリースされなかった曲と、まだ音源としてリリースされていない新曲。彼が作って彼が歌う。目の前で繰り広げられてる実演には何の差もないのに、ネットに乗せようとすると大きな違いがうまれる。そのもどかしさは、ここ数日にTLを賑わせている、まつきあゆむに端を発する音楽配信と著作権のありように対する熱い議論を見てまわって思うことでもあるのだけど。誰が誰のために何を守る権利なんだろう、と。

その一方、iPhoneひとつライブを見せることができてしまうことにたいする懸念も少しある。なまものであるステージを、かんたんにきりとって送り飛ばすことについての意識みたいなこと。彼らの音楽は、表現であるとともに、対価を産むものでもあるから(乱暴な見方ではあるけど)。とはいえストリーミング課金するかどうかというのは本質じゃない、たぶん。

音源としてパッケージされて流通する音楽意味がちょっとずつ変わりつつある今、「実演」の意味はどんどん重くなっていくんじゃないかと思う。その場その時でしか味わえない音楽との関わり方、感じ方。なかなかむつかしいけれど、録音技術のなかった時代は、すべての音楽ライブであったわけで。伝達性より共時性とでもいうか。じっさいに相対しないとわからない、感じないことはやまほどある。最近ドはまりしてる「ドボク」な趣味もまったくもって同じ構造だしな、とふと気付いたりもして。もちろん立場によって全然意見は変わるだろうし、単純に解決出来るものではないけど、ずっと頭の隅っこにいれておかなくちゃいけない問題だとも思った。

2008-10-02

愛すべき日々

omni

この不確かな暮らしの中、あなたがいてくれたら。


myspaceにあがった"アップダイク追記"のライヴ音源冒頭「すごく若い頃に書いた曲です」て言ってるのをきいて、ついついライブラリを掘ったら最後。

ハイラインでさんざ迷ってin arpeggioを買って、東北本線の中でひたすらリピートする帰路の途中大雪で電車が止まって途方に暮れた高2の冬とか、weekendを聴きながら大学に向かう電車に乗ったらたった一駅なのに寝過ごして気がついたら江ノ島であまりにも出来過ぎたシチュエーションが面白過ぎてそのままサボった19の夏だとか、もう4年なのにも関わらずゴメスを呼びたい!てだけで人を集めて700名規模の学祭企画を打った時に(あの時期が人生で最大に前のめりで暑苦しくて不器用だったと思う)ひたすら聴いていたのはmonoだったりとか、小説「コブルストーン」から卒論アイデアをいただいたせいもあってcobblestoneから連なるこぶる野三部作をいつまでも論の展開しないエディタにため息をつきながらすり切れるほど聴いた卒業間近の事とか、次回作に収録されるであろうhanaleeという曲タイトルPPMのPuffから採られているのだけどうちの母親高校時代PPMコピーバンドをやっていたらしいとか(やや関係ない)いろんな事を思い出してしまって、すっかり思い出迷子。秋の夜長ってこういうのがあるから好きだ。

気がつけばゴメスもずいぶん長い事一緒にいるバンドひとつ。彼らの音楽性もゆるやかに変化を遂げているけれど(weekendで歌われてるのは賑やかなキャンパスライフ!)つかず離れず、一緒に年を取っていくような感じなんだよね。それぞれの作品にべったり思い出が染み込んでいるからなおのこと。これからも、どうぞよろしくお願いします。

2008-04-06

夜の科学vol.15〜spring fair 2008 at 代官山晴れたら空に豆まいて

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入学式の後の長引く会議にしびれを切らしながらも、終了と同時に風のように去る。1曲と半分くらい遅刻して、山田稔明/夜の科学vol.15 at 晴れたら空に豆まいて でした。駅から近くて本当によかった。

はれまめ、初めて行ったけどなんて居心地のいい場所なのか。80人くらいがぴっしりとベンチに座ってステージを見てる。遅れて行ったせいで、カウンタのスツールを使えたので非常に見やすくてくつろげました。いい場所だ。

ステージ上の山田さんを見ていて思うのは、この人ほど「歌に乗せたい思い」と「言葉遣いのセンス」と「ソングライティングのセンス」と「歌声のイメージ」にズレがない人はいないよなあ、ということ。クセのない訥々した声で、日常のかけらを拾い集めた(それでいてけっしてひとりよがりではない)言葉をシンプルなメロディで歌う。所謂ロック色の強くないシンガー・ソング・ライターって、作品も生き様もどうにもドラマチックになりがちだけど、そうでないところが好きなのよね。あと、話が長いところも好き。最近MCがますますさだ化してるんだけど、彼の物事に対する目線は非常に好ましいので、いくらでも聴いていたい。

ここからあとは感想というよりも「僕と山田、時々懐古」みたいなことになってしまったので、たたんでおきます(もともと感想でさえない気もするけど…)。setlistは山田さんのmonoblogからどうぞ。

"Puff"というふるいフォークソングのなかに出てくる島の名前を採ったHanaleeという曲は、たぶんここ最近の彼の思考がいちばん綺麗に結晶したものだろう。"Puff" の伝えんとするところはオトナになっても「こどもごころ」を忘れてはいけない、という解釈から、「天気がいいからちょっと走ってみる」とか「誘い合わせてバカな事をする」とか、そういう夢見がちな思いを忘れてはいけないと。もちろんもうオトナだから四六時中夢のなかで遊んでいるわけにはいかないけれど、できたら月に一度でもそういうことをしてみる/そうでなくとも心の中に秘密基地を持つほうがいいんじゃないか、だって。アンタはオレか、と久々に思いました。そういうネガティブじゃない逃げ場所ができたここ2年ちょっとは、普段の生活もとても潤ってきてる気がするしさ。

きぽーんろー、きぽーんろー、きぽーんろーと繰り返されるKeep on rockin'にジーンとする。いままであまり熱く語った事はないのだけれど,ワタクシはとにかく"Cobblestone"という彼らの2ndアルバムおよび2枚のシングルが大好きなのです。「架空の物語のサウンドトラック」という設定の作品はよくあるけれど、現・清水春日氏の手によるブックレット短編小説は「こぶる野」という街を

まさにゴメスの歌が描き出す風景のように描きだす。「一度訪れた場所の地図にネット上で印を付ける」というアイデアは、結局卒論の元ネタとして拝借したくらい(正確に言うと「携帯電話位置情報サービスによるモバイルコミュニティの形成」となる。今でいうはてなマップそのもの)。いろんな記憶が一気にフラッシュバックして大変でした。歌にまつわる記憶はかくも強烈だ。つづいてtsubomiとかほんとうに反則。22の秋が襲いかかってくるわ。

アンコールの時に「どうして音楽を仕事にしてるのかといったら、誰かの生活のなかに、自分の作ったメロディやフレーズがほんの少しでも紛れ込むのが嬉しいからだ」と言っていた。なんてヨコシマで、なんて純粋なことをいうのか。彼の思惑通り、ずいぶんと日記に引用してたり、ふふんと鼻歌を歌ったりしてる。インディ盤のdown the river to the seaを、ハイラインで手にしてからもう10年も経つわけなので、そりゃあたっぷり染み込んでるよ。年内には、あたらしいCDがリリースされそうなので、うろ覚えどころかハナモゲラ語でしか覚えていない新曲たちも、きちんと歌えるようになるはずです。


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