アフタヌーン四季賞CHRONICLE/秋の巻

夏の巻(id:ichinics:20051106:p3)の続き

1994年

駒井悠/「そんな奴ァいねえ!!」
絵はきれいになってるけど、テンポとか驚くほど現在と変化無し。
荒巻圭子/「GENOMES」
遺伝子もの近未来SF。かなり面白かった。これがデビュー作ってすごいなぁ。絵もストーリーも、もう何年もやってるプロのものって感じがする。寡作なのが惜しいなぁ。
木尾士目/「点の領域」
「陽炎日記」に収録されている作品。ここから「五年生」まで木尾さんのイメージはずっとこんな感じだった。浅はかな私にはここからまさか「げんしけん」に行くなんて思ってもみなかったなぁ。どっちも好きですけど。

1995年

木葉功一/「JAGUA」
後の「クリオの男」や「ルビー・ザ・キッド」「マリオガン」に繋がるものを感じさせる作品。なんというか、文学的。でも木葉さんが「拳銃」にこだわるのにはなにかあるんだろうか?今度公開される映画に似たような「拳銃に魅入られる話」があったな。タイトル失念。
二瓶勉/「BLAME」
かっこいいなぁー。絵は今とはかなりタッチが違っていて、もっと無機質な感じ。奥浩哉さんみたいな雰囲気だ。というかこれって1巻に入ってるのかな?手元にないのでわからない。
遠藤浩輝/「きっとかわいい女の子だから」
短編集1に収録されてる作品。遠藤さんの短編好きです。この作品はじめて見た時「うわーブランキーだ。それから彼女の想いでだ」とちょっと照れる気持ちになったのを覚えてますが、この青い感じがいいです。もっと短編書いて欲しいな。しかもこれはじめて描いた作品なんだっていうから驚く。ストーリーは乙一とか好きな人は好みなんじゃないかと思う。
鬼頭莫宏/「ヴァンデミエールの右手」
後に「ヴェンデミエールの翼」という連載作品になったもの。1巻に収録されているはずです。〈自律胴人形ヴァンデミエール〉は鬼頭さんの描く、無垢と意志の強さが共存している「少女像」を決定付ける作品のような気がする。

この年もすごい年。好きな人ばっかり。

1996

浅田寅ヲ/「スプーンマン3.18」
絵はめちゃめちゃ上手いんだけど、今はあまり感じない多田由美さんぽさがある。ストーリーがちょっとわかりづらいけど。
若葉将平/「仮面天使」
うわー懐かしい。これ連載を読んでた記憶があるけど、アフタヌーンだったのか。今見ると「花とゆめ」っぽい作品な気がする。インタビューを見ると、暫くマンガは描かれていないようです。
真右衛門/「ランチのB」
ごめんなさい・・・この方のマンガだけは未だにわからない。不条理ものなんだけど。