過疎の山里・春野町で暮らす

山里暮らしの日々を綴る/いちりん堂/NPO 法人 楽舎

孤独死が増えていく。無縁になっていく数はこれからも増える。

孤独死が増えていく。無縁になっていく数はこれからも増える。なにしろ独身世帯が増えている。

いざというときのためのネットワーク作りがたいせつ。「こういう葬儀にしてもらいたい、こういう遺骨の処理をお願いしたい」と、ともに支えあう友人のネットワーク作りがたいせつ。

今年「納得のいく看とりとおくり」の連続シンポジウムを企画しているので、このあたりもテーマにしたいところ。

昨年の死者は約130万人。団塊の世代が75歳以上になる2025年には、約152万人に達する。(国立社会保障・人口問題研究所)

1955〜1994年の40年間は、だいたい年間70〜80万人の死亡者。その倍だ。ちなみに戦争中は、110〜120万人。(国立社会保障・人口問題研究所のデータ)

毎日の記事によると、全国の政令市で2015年度に亡くなった人の約30人に1人が、引き取り手のない無縁仏として自治体で処理されていた。なんと大阪に至っては、9人に1人が無縁だという。

無縁というのは、死者に身寄りがないことだ。あるいは、家族や親族が引き取りを拒んだとき、無縁となる。そうしたとき、死亡地の自治体が火葬・埋葬することになる。
https://mainichi.jp/articles/20170716/k00/00m/040/143000c

内閣の支持率

安倍内閣の支持率が36%で過去最低。不支持率は53%。「首相が信頼できない」が52%。内閣改造に「期待しない」が57%。支持率が30%を切れば、一気にアベ辞めろの声が高まるというのだが。ANNの世論調査では、すでに29.2%に。

過去の内閣支持率を調べてみた。人気があったのは小泉内閣。85%からはじまった。そして最後は50%。細川内閣もすごかった。71%からはじまって最後は57%。鳩山内閣も72%の支持率だった。最後は21%まで。田中内閣は62%から、最後は12%へ。

もっとも人気がなかったのは、森内閣。39%からはじまって最後は7%。支持率が10%を切ったのは、竹下内閣が7%。これはリクルート問題が大きいか。

まあ、内閣の支持率を分析してみても、大した意味はないのだが。ちょっと数字を確認してみた。

山里暮らしの試練は、年をとってきてから

山里暮らしの試練は、年をとってきてからやってくる。病院がちかくにない。診察を受けにー、調合したクスリをもらいに行くのも一日仕事になる。クルマが運転できなくなると、生活品を求めるのもたいへん。敷地が広ければ、夏草は生い茂る。年をとったら、都会暮らしがよいのだと思う。先立つものがあれば、の話だけど。

田んぼの草取りの帰りに、Mさんを訪ねた。83歳になる。90過ぎの夫は耳が遠いので、ほとんど会話が成り立たない。昨年、頼りのひとり娘を亡くして、がっくりしてとても落ち込んでいた。はるか山奥のほうから越してきた方で、ちかくに親戚はいない。

ノックしてもいない。留守か……。帰ろうとしたとき、ちょうどそこに民生委員のIさんがやってきた。縁側にすわってやりとり。先週、旦那さんが救急車で運ばれたという。家にいて倒れて、血圧がものすごく低くなっていたという。

その看病に病院に行っているのだろう。クルマの運転ができないので、バスを乗り継いでいくとしたら、一日仕事となる。そして、この暑さだ。

きのう、連絡がとれた。本人も、近頃、転倒して足にケガをして治っていないという。次から次へと困難が襲いかかってきて、身も心も崩れそうだといっていた。ぼくは、なんにもできないで、うんうんと様子を聞くだけだったが。

この集落で、ぼくが知っているだけでも80過ぎのひとり暮らしの方は、8人くらいおられる。夫婦で暮らしていても、こうして片方が倒れたりすると、たいへんだ。