「死の舞踏」スティーヴン・キング

ここ数日の更新が妙に滞り気味だったのは、この本のせいである。読んでも読んでも終わらないので、読了まで数週間かかってしまった。
いまさら自分が言いってもしょうがないが、キングこそ今世紀最大の作家である。あまりにおもしろすぎる作品群。だから若い頃自分は、それはそれはハマって読みまくっていたものだ。はじめて読んだのは「シャイニング」キューブリックも映画化した超名作。当時専門学校生時代の同級生に「そりゃおまえ、映画より原作の方が100倍おもしろいぜ」と勧められたのがきっかけだった。本当に100倍おもしろかった。
その後、もっとほかのキング作品も読みたかったのだが、どうも出版社の翻訳作業が遅々としてはかどらなかったようで、多数作品があるにもかかわらず、全く読めない状況が何年も続いたのだ。狂犬病の巨大犬が暴れ回る「クージョ」が映画公開とほぼ同時期に翻訳が出たのは奇跡で(映画のタイトルがなぜか「クジョー」だったことはナイショだ)「クリスティーン」に至っては映画公開後、何年も経ってからやっと翻訳が出る始末だ。映画公開のタイムリーをのがした、この間の出版社の損失を考えると、ちょっと頭が痛くなる。
オレが社長なら、担当はクビだな。
このように、ある世代には絶対的な信頼と共に、出版された本は必ず映画化されるという世界一の売れっ子作家キング。
根っからのひねくれ者の自分は「そんなおもしろいことが当たり前の小説なんて読んでもおもしろくない」というわけで(←どんなわけだ)「IT」以降(本当はその後「トミーノッカーズ」を読んだのが、発行順としてはこっちの方が先だから...)読まなくなってしまった。
そんな自分に課した「禁キング」の呪縛を解いたのが本書だ。
とはいえ、コレも出版されたのはモノスゴク昔で、「スタンド」(スマン自分は未読)が出版された頃だ。コレはかなり初期に書かれた作品、シャイニングの数年後ってところだろうか。だが、日本での発行はかなり後になってからだ。アルフレッド・ベスターの20年以上前の作品「ゴーレム100(百乗)」が今頃新刊で翻訳される昨今なので、そっんなのは気にしない事にしよう。
本書はキング先生の「ホラー講義」である。古今東西の映画や小説などに登場したホラーと呼ばれるジャンルについて、先生の心の琴線に触れた名作を「これは良いぞ」と紹介する本なのだ。どうでもいいが紹介するだけで800ページ以上ある。
かなり古い名作映画などが満載なので、自称SFファンの自分でも「しまったタイトルは知っていても観たことないぞ」な作品がぞろぞろ。そんな未見の作品の評論が延々続くのだから、これが...
おもしろいわけがない。
わけがわからない。
ほとんど修行のような苦痛に耐えながら、しかも20ページも読むと猛烈な睡魔に襲われるという状況下で...数週間かかって今やっと読了したのである。ヤッタ自分、エライ自分!何度も挫折しかかったのに、ようやく最後まで読み通した自分を自分で褒めてやろう!!
肝心な内容だが....いまさらなにをどう記せばいいのだ?
本書のほかに「内容はわからなくても、読了しただけで書痴仲間から尊敬される本」としては「黒死館殺人事件」があげられる。ちなみに自分は二回読んだ(内容だと?サッパリだ)書痴仲間よ、我をたたえよ!
結局あの800ページはなんだったのだろうか?
とりあえず、たたえて...

死の舞踏―ホラー・キングの恐怖読本

死の舞踏―ホラー・キングの恐怖読本

やったぜ!!超常現象

http://www.47news.jp/CN/200906/CN2009060901000935.html
きた!!ついに来た!!コレはまるでそのまま「神は沈黙せず」山本弘(と学会会長)ではないか!!
こういうのだいすき。次はナニが降ってくるだろうか?魚(取って喰おう)お金(取って使おう)金塊(取って...の前に、頭に当たると痛いぞ)人間(取って育てて教祖にしよう...って、それじゃ「神は沈黙せず」まんまだって)ツチノコ(みんなで拾って賞金ゲット)なんでもいいから空から降ってこい!!
スピリチュアル万歳!!(←結局自分ってどっち派閥なんだ?)