ゆるゆるDJトークショー

ぎゅうぎゅうだが、忘れないうちにコレはと。日曜日の午後は、みんちゃん共々「湯浅学＆いしいしんじ　トーク＆DJショー＠青山ブックセンター」に行ってまいりました。

あなのかなたに

湯浅さんの著書「あなのかなたに」刊行記念ということで、本の内容から『あー、今日流されるのは80年代だなあ・・・まったくもって無知だよ』と、勉強のキモチで行ったわけですが。

違った（笑）。

会場に入ったとき、パッと目に付いたのは「A Hard Day's Night」のジャケット。いしいさんの日記で、三崎にて夜な夜な「かぶと虫の、あるしんどい日の夜」だの「誰の、僕の世代」だの「浜辺の少年達の、良い振動」などを爆音でかけているというのを見たから、ちょっとはあるかな？と期待していたところではあった。しかし、15時から延々20時すぎまでやっていた会のコアになったのは、フィル・スペクターとビートルズ、そしてLPモノラル（SPとステレオLPも少し）を聞こう！であった。

お二人がゆるゆるとレコードをかけて、感想を言い合い、またかけるという感じで進むトークショー。かけてる間は二人とも、ちょっと高い壇上の上で椅子に座って聞く、というなんとも不思議な会。これってDJなのかな・・・？曲かけてるしな・・・？ってな具合で。

んでもって、ビートルズ。湯浅さんの紹介は『イギリスのGS』という出だしから、『最初と最後に発売のシングル曲を』と、「Love Me Do」と「You Know My Name」（笑）。あのあの、ビートルズ知らない人がこの2曲をいきなり聞かされてどうかと思います！と思いきや、『「You Know My Name」と同時期の曲で』と「All You Need Is Love」で流しちょっとホッとしたところ（いや、You Know My Name好きだけどさ、それとこれとは・・・）、『こいつという名の曲です』と「This Boy」を流したり。
どうもこのあたりから火がついてたのかもしれないが、その後に『出だしだけ』といいつつ、「Paperback Writer」と「Rain」を全部聞いたり、「Roll Over Beethoven」の出だしを2回も聞いたり、湯浅さんのおススメとドイツ版の「A Hard Day's Night」を流す場面も。。「It's All Too Much」とか、もうちょっと聞かせて〜！と思いましたヨ。

ビートルズ以外ではThe Whoの「My Generation」やら、Beach Boysの「Wouldn't It Be Nice」なども。「Be My Baby」を聞かせた後、『こういうのを作りたくて・・』と「Don't Worry Baby」っていう流れもあったなあ。あと、「Pet Sounds」は'「Carl And The Passions / So Tough」のおまけ版が、湯浅さん的にはおススメだそうです。うーん、やまのさん誘えばよかったな、この会（笑）。
フィル・スペクターの「To Know Him Is To Love Him」もあった。日本ものも、「メロンの気持ち」や「スーダラ節」、美空ひばりなど、時代はなかなか先に進まず。

他にもいっぱいあったが、書ききれず、覚えきれず。最後のほうで、さすがにプロモーション的にマズイという指示が出たのか（？）、80年代のこともぽつぽつと話し出したり、「A Long Vacation」中のネタ曲を流したりもしたけど。とにかく、全く想像してない内容になり、あっという間に5時間経ってしまいました。

とまあ、楽しく過ごしたのですが。1つ思ったのは、『ビートルズ（またBeach Boysも）はキケン』ということかもしれない。お二人のことだから知識ももちろんお持ちだとは思うのだが、ビートルズやBeach Boysのオタが会場にいたら、そして酒が入ったら（笑）、えらいこと大紛糾しそうなんですけど。「やっぱりこの版だ」だの、「いやコレだ」だの、「結局どのアルバムが一番なんだよ」だの、「ホントはビートルズ好きじゃないんじゃないの」だの・・・（←これじゃいつもの奥座だ）。
また、頭に浮かんだのは、レコスケくんの『My Sweet Lord大事件』です。ここからここまで、全部My Sweet Lord、帰って全部聞くんだ、のアレ。それこそ、朝までコース・・・あ、関係ないけど、レコスケくんってCOMPLETE EDITIONが出てたんですね。これって読ませてもらったやつかなあ？

レコスケくん COMPLETE EDITION

あ、80年代音楽を期待して来場した方々はどうだったんですかね？いやはや、とにもかくにも、色々と考えさせられて思うことがあった会でした。次は、ぜひ飲めるところでの開催を希望したいものです。

【誤字、修正したよ（笑）】