グランド・フィナーレ
- 作者: 阿部和重
- 出版社/メーカー: 講談社
- 発売日: 2007/07/14
- メディア: 文庫
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川上未映子の旦那ということで読んでみたら、面白かった。程よく文学的で程よくエンタメってところ。
生きてるだけで、愛
- 作者: 本谷有希子
- 出版社/メーカー: 新潮社
- 発売日: 2009/02
- メディア: 文庫
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阿部和重と比較すれば、文学性が少なく、エンタメ性が増えた感じで、これはこれで面白い。安堂は実際には珍しいかもしれないけどいかにもどこにでも居そうなキャラで、楽しませてくれる。ラティーナの家族も「いかにも」だが、これは造形が甘すぎた。そこらへんが芥川賞「候補」で終わった原因ではなかろうか。
『あの明け方の』はそのまま短編映画になりそうな佳作。
虎と月
- 作者: 柳広司
- 出版社/メーカー: 理論社
- 発売日: 2009/02/03
- メディア: 単行本
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『山月記』は大好きな小説だが、別にそれをネタにした本など読む気にはならないところだが、『ジョーカー・ゲーム』の作者の作品だということと、本のデザインとか段組とかがなんか読みやすそうだったので買った。
面白かったんだけど、一点だけ納得できないのは、趙老子が語った「虎になった理由」はよくできてるのに、その後の少女の語った「虎になった理由」がうまくオチてないこと。