期待しすぎない結婚観
はたまたこんな意見も出てきました。
「結婚しても仕事は続けると思う。もし離婚したら誰が自分の面倒を見るんだ!って感じ」
などなど…。彼女たちのほとんどが何重にも保険をかけるかのような口ぶりで未来を語るのです。実にさまざまな結婚観を抱いているものの、結婚というものにできるだけ過大な理想を抱かないよう現実的であろうとする10代女の子。
ちょっと前のものですが、博報堂生活総研HP・@HILLのコラム。(ちなみに取り上げられているのは、インターネット調査の結果です。)
「ケッコン……」とかいう人に向かってわたしはよく、「結婚は両性の合意によるって憲法に書いてある*1んだから、合意がなくなったらやめてもいいんだよ。」とぼそっとつぶやいたり、続けて「だからやめても大丈夫なようにしておきなさい。」(=経済的基盤をきちんと作っておきなさい)と言ったりするので、なんとなくシンクロした感じ。「夢」はないけどね。
……だからゼミ生の結婚式に呼んでもらえないんですか。そーですか。
Newsweek日本版(2005-03-16)
Cover Story
心の正しい育て方(「0歳からの教育」・第3回)■性格 子どもの個性を伸ばすためにできること
タイプ 欠点を長所に変える5つのカギ
きょうだい お兄ちゃんと妹はなぜ性格が正反対?
■しつけ 「いい」と「ダメ」を上手に教える
■社交性 友達たくさんできるかな
■性差 車大好き、お人形大好きの違い
■反抗期 小さな反逆者の対処法教えます
言語 汚い言葉の連発はどうやって防ぐ?
■ストレス 共働きでも寂しさ知らず
「性差」の記事がどのように生物学的な問題を位置づけているかを知りたくて購入。
なお、「性格」の記事中の「きょうだい」についてのコラムは、「生まれた順番」の記事であって性差の話ではありません。
記事の概略は、男の子と女の子の生物学的な違いはあるが、証明可能な成績や行動の違いとなるわけでは必ずしもなく、個人差のほうが大きいこともある、というもの。「性による遊び方の違い」についての本の著者(マイケル・グリアン)が、「性によって不得意な分野があるなら、その部分の能力を伸ばしてやるような育て方も必要」と述べていることが、印象に残りました。
行方不明
最近、よく本が見あたらなくなります。
現在失踪中なのは、北田暁大さんの新刊。実はこれで2回目。1回目は家から大学に行く途中に読んでいて、そのまま研究室におきっぱなしで帰ってきて、家で「あれ? ない〜」。あちこち探したのですが、冷静に考えてみると所在は明らか。翌日出勤して発見しました。(ソファの上においてあった。)
それが一昨日のこと。今日は「自宅研修」だったのですが、さっき続き読まなきゃと思って探したら、どこにもない。また置いてきたのかも知れません……。(たぶんわたしに読まれたくないのだ。)
ということで、今日は佐藤文香さんの『軍事組織とジェンダー』(慶応大学出版会)を読み始めることに。実はこの本も一時期行方不明でした。自宅から持ち出してはいないはずなのですが、どうしても見つからない。さんざん探してやっと研究会の資料が入った手提げ袋の中に、野村一夫さんの『子犬に語る社会学』と一緒に入っているのを発見。「これは研究会の時の資料が入った袋」と思って、中を見ていなかったので、気づかなかったわけ。しかし、なんであんなところに……。
午後から読み始めて、まずは第1章を読了。51ページの二次元の図は使えるかも。メモメモ。しかし、註と文献リストだけで130ページを超えるんだなあ。すごい。
読んでいくうちに、佐藤さんのアプローチが木本喜美子さんの労働のジェンダー分析に非常に近接しているように感じたのですが、「結論」部分*1の註に「木本(2002)の研究に本書は多くを学んだ。」と書いてありました。なるほど。
■追記
佐藤文香さん*2のこの本は大部ですが非常に読みやすく(もちろん、以前発表されたものを読んでいるためでもありますが)、また単に自衛隊組織のジェンダー分析というところにとどまらない、より広い文脈に位置づけて考えることのできる内容を持っています。
現在第2章まで読了。今日はこのくらいにしておきましょう。
以前、彼女のホームページからわたしのところにリンクがはられているのを発見してお名前を知り(もちろんまだ彼女が院生だった頃)、研究の内容に注目してきました。実は著書を出されたのは、木本喜美子さんに「佐藤さんの本、出てるよ」と言われて知ったのですが、電話で話を続けながらブラウザを開いて、Amazonで注文を出したのは内緒です。(笑)*3