モノクロ

  昨年11月から新春にかけて『アンセル・アダムス 』と『ユージン・スミス』の
 二人の巨匠の写真展を見ました。

      
    東京ミッドタウン FUJIFILM SQUARE 開館10周年記念写真展 

  アンセル・アダムスは、1920年代後半からアメリカで活躍した写真家です。
 アダムスの目指した写真は「ストレート・フォトグラフィー」と呼ばれ
 レンズのストレートな描写によって対象を捉え、銀塩写真の持つ
 潜在的な可能性を引出して、雄大な自然の風景の美しさと崇高さを表現しました。

    

    このポスターの写真のタイトルは「楽園への歩み(1946年)」です。

     ユージン・スミスは、今年で生誕100年です。
    スミスは、第二次世界大戦では、サイパン、沖縄、硫黄島などにも
    派遣さたドキュメンタリ―写真家です。
     写真の特徴は、真っ暗闇と白さのメリハリが特徴で、
    暗室作業で作られ、リアリズムを排除したとされています。
    しかし捉えた被写体には、カメラで世に伝えたいという
    フォトジャーナリストの責任が伝わってきます。


   

   闇の夜をやみとかく也時鳥   一茶     (『七番日記』)




 写真と言えば、プロ写真家や趣味人の世界のように思われていますが、
スマ―トフォンが普及した現在、日常、誰でも簡単に写真を撮ることが出来ます。
 またデジタルカメラは、銀塩カメラ(従来のカメラ)に比べて撮影後
すぐに観られるなど利点も多く、そしてインスタグラムなどで紹介でき、
写真は、プロの世界だけではなくなって来ています。

 最近 『PHONE EYE』(幻冬舎 2017/2/23)という、
長尾浩介さん(スマフォトグラマー)の写真集が発売されました。
 スマートフォンの眼で、日常、見ている世界を捉え、
その中に潜んでいる非日常の事象が表現されています。

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