柏原教会 今週の礼拝メッセージ(要旨)

日本イエス・キリスト教団 柏原教会の礼拝メッセージ要旨

「聖霊に溢れる群れ」使徒2章17-21節

あけましておめでとうございます。新しい年が始まりましたが、神様が豊かな祝福の年としてくださることを願うものです。 使徒の働き2章にはイエス・キリストが十字架にかけられ死の中からよみがえられた50日目のことすなわちペンテコステの日のことが語られています。ペンテコステの日とは簡単に言えば教会が誕生した日である、と言えます。
何によって教会は生まれたのか、それは聖霊によって新しく生まれたと言うことです。また、神の約束―御言葉によって生まれたと言えます。そして、それを受ける側の人間には、信仰があったと言えます。ですから、教会は聖霊・御言葉・信仰によって建てられると言っても過言ではありません。


1,神の約束の実現

17節以下の言葉は、紀元前800年以上前に南ユダ王国で活躍した、ヨエルが預言した言葉です。彼は災いが来る、主の裁きが来ると預言しましたが、その中で終わりの日に起こる素晴らしい神様の約束を語りました。
それは、すべての人に聖霊が注がれると言うことです。旧約聖書の時代には特別に選ばれた人しか聖霊は注がれませんでした。聖霊が注がれた人は特別な働きをしました。人々を導き、神の御言葉をもって励まし力を与えて勝利と繁栄をもたらしたのです。旧約時代にはモーセヨシュアダビデといった素晴らしい指導者がいました。ですから、聖霊が注がれるのは特別な人しか与えられないと思われていたのです。
しかし、神様の約束は「すべての人に注ぐ」と言うことでした。それが2000年前に一つは実現したのです。ペンテコステの日にイエス様の弟子たちは立ち上がり、キリストのことを証して、何と3000人が洗礼を受けたのです。それは聖霊の働きでした。聖霊が働かれるとき人にはできない救いの御業がなされるのです。そしてそれは、神様があらかじめ約束されていたことが成就したのです。
それは、過去の話ではありません。なぜなら終わりの日とありますが、これからの時代、これからの日のことを指しているのです。それがいつ来るかは分かりません。しかし、神様は計画を持っておられます。それは私たちを永遠の滅びから救うという計画です。そのことが今から2800年以上も前にヨエルによって預言されたのです。


2,御聖霊の働き

あのペンテコステの日に弟子たちは大胆に神のことばを語りました。それは、御聖霊が彼らに注がれ、彼らのうちに働かれて、大胆に語らせられたと言うことの表れです。
かつて彼らは人を恐れていました。大胆に語れませんでした。彼らはまた外国語でも話しました。それが預言をすると言うことです。預言とは自分勝手に話しをするのではなく、神様から預けられた言葉を語ると言うことです。彼らは、十字架のキリストを語ったのです。それは老若男女を問わず、自由人も奴隷もすべての人が預言をするのです。
しかも、老人は夢を見、若者は幻を見るとあります。今の時代はあまり夢も希望もない時代かも知れません。しかし、御聖霊は私たちに天国の夢を見させて下さり、救いの幻を見させて下さるのです。そして私たちに語る言葉を与えて語らせて下さいます。


3,救いの成就

今の時代何が起こるかわかりません。特に日本は地震の多い国です。昨年も熊本で起こりました。地震は起こらないという場所で起こったのです。東南海大地震もいつ起こるのかと私たちは心配します。19節20節には天変地異のことが出ています。どのようなことかはよくわかりません。黙示録6章も参照してみて下さい。終わりの日の恐ろしい出来事が記されてあります。これから起こることです。
私たちに必要なのは救いです。防災以上に魂の救い、永遠の命が必要なのです。タイタニック号が沈没したときに一人の牧師はイエス・キリストの救いを人々に語りました。それは大きな励ましであり天国の希望でした。助かった人たちはそれがどれだけ大きな勇気と生きる希望を与えたか計り知れないと助かった後で証しをしているのです。
私たちもまた、まず聖霊に満たされ、心に希望とビジョンをいただいて、救いの言葉を語る者とさせて頂きましょう。


       (宣教者: 柏原教会牧師  西本耕一)