ミーハーと呼ばば呼べ

朝8時半起き。今日のインタビューの準備。必要な本が書棚に見つからず、あわてて本郷図書館に借りに走る。置いててヨカッタ。直接注文いただいた『路上派遊書日記』をメール便で発送しようとしたら、「厚さがオーバーしてます」と云われる。梱包材が厚すぎたか。それでも「ちょっとぐらいイイでしょ」と食い下がってみるが、「2センチまでなんですが、これは5センチあります」と云われる。本自体が厚いからなあ。しょうがないから、郵便局で出すか。


12時半に出て荻窪へ。先日、岡崎さんたちと行った、荻窪北口の小路にある〈富士〉にまた行く。今日は半チャンラーメン。チャーハンもちょうどいいウマさで、神保町の〈伊峡〉を髣髴とさせる。駅前でHさんと待ち合わせて、某所でインタビュー。終わって〈ささま書店〉まで行くが休みだった。


山手線に乗っているときに、先日の『モツ煮狂い』を見返していたら、滝野川の〈高木〉に行きたくなり、巣鴨で降りて三田線に乗り換えて西巣鴨で降りる。明治通りを池袋方向に歩き、淑徳巣鴨の前まで行くと、あった、あった。客が多いかなと思ったら、わずかに2人。精悍なおじさんと若い衆が二人で働いている。奥のカウンターには、ご老人が置物のように座っている。これが店主なのか。今日はガイドブックにしたがうことにして、「アブラ」と「ミートボール」を食べる。アブラは噛んだところから、口の中でトロっと溶けていく。もちろん、モツ煮も頼む。ごくフツーの味付けだが、カウンターに置かれたタマネギのみじん切りを掛けて食べるとウマイ。テレビのニュースで、北朝鮮が核実験を行なったことを知る。事態の切迫感と、この店の「いまだ平成に入らず」という雰囲気があまりにもミスマッチで、なんだか夢のよう。この通りは、池袋―浅草のバス(草63)のルートなので、何度となく通り過ぎている。でも、こんな店があったとは知らなかった。久々にガイドブックに教えられた。しばらくはこの『モツ煮狂い』をカバンに入れておき、南千住や立石のもつ焼き屋に行ってみよう。ミーハーと呼ばば呼べ。


草63のバスに乗って、団子坂下で降りる。不忍通りの〈ジョナサン〉で、「秋も一箱古本市」の会議。もう来週末なのだ。早いなあ。ナカムラ&イシイのコンビが、細かいところまでちゃんと進めているので、ぼくのほうは「これはやったか」「あれはどうした」とチェックを入れるだけで済む。今回は「集中レジ」方式から、「個別精算」方式に切り替えたのが最大の変化だが、それもなんとかクリアできそう。あとから、及川さん、三五さん、旬公が参加するが、残るは景品のハナシなので「チーム内澤」にお任せして、先に帰る。


本郷のギャラリー〈ヴァリエテ本六〉からDM。「9.11→」展というのを10月24日〜28日にやるそうだが、同時に「本六晩秋の古本市」というのも開催するらしい。これだけしか書いてないので、どういう古本市なのかは不明だが、行ってみなければなるまい。しかし、どうせなら22日に開催してくれれば、「秋も一箱古本市」と連動できたのになあ。