かくてアダムの死を禁ず(海冬レイジ)
かくてアダムの死を禁ず―夜想譚グリモアリス〈1〉 (富士見ミステリー文庫)
- 作者: 海冬レイジ,松竜
- 出版社/メーカー: 富士見書房
- 発売日: 2007/03
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ミステリ的な仕掛けとしての、「その場に残された過去を映像としてみる能力」というのは面白いと思う。
ちょっと間違えば、おいおい、それって推理するまでもなくバレバレなんじゃね? というのを、微妙な線で何とかおさめているのは良い。
ただ、やっぱりその面白さを生かし切れてないというのはあるかなぁ、と。
はっきり言っちゃえば、「過去の映像」って、映像トリックなわけじゃないですか。
それじゃあ、やっぱり、アメリカ銃とか緑カプセルみたいなのを期待しちゃうじゃないですか。
まぁ、「ライトノベル」読者がクイーンとかカーを読んでることはまれなので、別に良いけどさ。
それに、やっぱりこういう構造でミステリをやろうとしてもちょっと無理があって、メインが「謎解き」にいくんじゃなくて、「謎解きのあとの対決」に行ってしまっている感がある。
主人公が解き明かす謎が、そのままヒロインとなっていないがために、どうしても主人公→ヒロインという関係性を持たせる必要があるので、ああいうラストの対決シーンを入れざるを得なかったんじゃないかと邪推。
──たぶん、めがっさ何を書いているのかわかんないと思いますが、大丈夫です。書いてる本人も手探りですから。
麗しのシャーロットに捧ぐ(尾関修一)
麗しのシャーロットに捧ぐ―ヴァーテックテイルズ (富士見ミステリー文庫)
- 作者: 尾関修一,山本ケイジ
- 出版社/メーカー: 富士見書房
- 発売日: 2007/01
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メイドさんっ! メイドさんっ!
──って、この内容でこのイラストはねーだろっ! と言う感じが。
富士ミス以外から出ててもおかしくないなぁ、と言うのが第一印象。
まぁ、異世界ファンタジー+ホラーを受け入れる度量のあるレーベルが、他にあるかどうかと言えば、若干の疑問はありますが。
これは面白かったですよ。いや、ほんと。
別に、メイドさんだからっていうわけじゃなく、面白かった。
もし、来年もライトノベルミステリについて語ることがあるのなら、推させて頂こうと思うくらい。
本格ミステリって言うわけじゃないんだけど、しっかりミステリしてる。
まず、構成が上手いです。
ラストまで読んで、おー、そうだったのか! と、それほどびっくりはしなかったけれど、納得。
また、いつものように構造的な話をしてみると、読者は館で悲劇があった、と言うことを冒頭で知らされます。それからはじまる第1章では、どうやらその悲劇のヒロインとなったメイドさんが主人公っぽく描かれます。そのメイドさんが、館に潜む「謎」に向かって、徐々に進んでいくのです。
ここで、「読者=メイドさん」ー(小説=謎)ー「作者=謎の根源」という「ミステリ的」な形式が成立します。
それと同時に、メイドさん→館の主という方向の意識が働くことにより、変形的な「ボーイミーツガール」としてのラインが成立することとなり、ライトノベル的なフレームワークが使われているとも言えます。
ただ、そのライトノベル的フレームワークも、後半からは適用の度合いが弱くなるので、
「前半はライトノベルだけど、後半はちょっと違う雰囲気になる」
というような状態になっているんじゃないかと。
あ、ミステリ的なもののほうは、後半もメイドさんじゃないですけど、ちゃんと成立しているようには感じられます。
というわけで、ごちゃごちゃ書きましたけど、あっさりさっぱりくっきりまとめるとすると、
表紙のメイドさんに騙されて買っても、損はしない!
ということで。
ちなみに、こういうクラシック系のメイド服が見られるお店と言えば、まず名前が挙がるのがShatzkisteですね。
うん。
世界でいちばん醜い子供(浦賀和宏)
- 作者: 浦賀和宏
- 出版社/メーカー: 講談社
- 発売日: 2007/04/06
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さすがに、もうここまで来てしまうと、浦賀小説としか言えないような感じが。
どういう感想を書いて良いのか戸惑ってしまいます。
ええと、アレだね。
次が非常に楽しみなラストでした。
JEANNE D'ARC
- 出版社/メーカー: ソニー・コンピュータエンタテインメント
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昨年末くらいに、ちょっとだけ話題になってたので、知ってる人いるかなぁ? と思うんですが、いかがでしょうか?
とりあえず、ゲームシステム的には、タクティクス・オウガと言っておけば大体わかって頂けるんじゃないかと。
ただ、戦闘が完全に敵と味方のターン制になっているので、わかりやすいというのがある反面、展開が急に変わったりしてピンチになることもしばしば。普通に、数百単位でダメージを喰らうので、集中攻撃喰らうと、回復する前にやられます。
というより、戦闘が意外に厳しいです。
「太陽」「星」「月」というみっつの属性を装備することができるんですが、この属性によって、相手に与えるダメージが数百単位で違います。雑魚敵だろうと、属性の相性が悪いと、ダメージまったく与えられなかったりするし。
そのくせ、戦闘中は装備を変えられないので、戦闘前にちゃんとチェックしておかないと、意外な苦戦を強いられます。
戦闘で他に特徴的なのは、変身というのができるとこ。
ジャンヌ・ダルクやジル・ド・レなど主要キャラは、戦闘中に「腕輪」の力を使って変身することができます。
変身すると、
- HPが全回復する
- 特別な必殺技が使える
- 敵を倒すともう一度行動できる
などの利点があるので、いつどこで変身するのか? というのが、戦闘におけるひとつのポイントになっています。
ただ、変身してもやっぱり、属性の相性を埋めるところまでは行かないので、変身してもやっぱりダメじゃん! となることも。
そんなわけで、後半になっても戦闘に緊張感があって良かったです。
さて、それじゃあ話の中身に行ってみようかと。
あ、めがっさ思いっきりネタばれしますので。
じ、時間かかりすぎ。
というわけで、今日の日記を書くだけで、2〜3時間くらいかかってる。
それほど内容のある日記じゃないと思うんだけどなぁ。
軽く絶望した!
[Today's tune]It's A Hit/We Are Scientists