2012年 日本ダービー 東京競馬場 JRA GI
日本ダービーには78回の歴史があり、今年で79回目を迎えますが、所謂名馬たちが数多く輩出されたレースでもあります。
その中で、私の記憶に強く残っているキングカメハメハについて記載していこうと思います。
キングカメハメハはKingmambo産駒で、2003年の11月に2歳でデビューし、新馬戦、500万下条件のエリカ賞と連勝。
3歳を迎え、京成杯(GⅢ)で重賞初挑戦。しかしここでは大きな差をつけられて完敗。次走にオープン戦のすみれステークスに出走して完勝すると、再び重賞へ挑戦。毎日杯(GⅢ)に出走すると、すみれステークス同様に、2着に2.5馬身の差をつけて快勝。
重賞初制覇を達成します。
ここでいよいよGI戦線へと駒をすすめ、まずはNHKマイルカップ(GI)。
1,600mの距離はデビュー以来初めての距離であり、更には今まで出走した中でも一番距離が短いレースへの出走となりました。
1番人気とはなりましたが、NHKマイルカップと同距離である、アーリントンカップ(GⅢ)と、ニュージーランドトロフィー(GⅡ)を連勝し、5戦4勝で臨んできたシーキングザダイヤと人気を分けるかたちで、どちらが1番人気となってもおかしくない状況でした。
しかし結果はというと、シーキングザダイヤは力強さを見せる事なく7着に沈み、キングカメハメハは、シーキングザダイヤをぴったりマークする形でレースを進め、直線を向くと他馬を全く寄せ付けず、上がり3F34.0秒のメンバー最速の上がりタイムを記録。
2着に5馬身もの差をつける敵無しの内容で、強さをまざまざと見せつけたレース内容となりました。
そして念願のGIタイトルを手にし、次走に中2週でダービーへ出走する事を発表する事となりました。
そして迎えたダービー。
皐月賞を制したダイワメジャーの人気があがらず4番人気となり、前走
で強さを見せつけたキングカメハメハが1番人気に支持され、皐月賞2着の地方所属馬の雄、コスモバルクが2番人気。
3番人気に青葉賞(GⅡ)を制したハイアーゲーム、5番人気に京都新聞杯(GⅡ)を制したハーツクライといった面々が並びます。
そんな中でキングカメハメハはレースを中団やや前目のポジションを取り、最終コーナーを3番手で迎えると、一気にゴールを目指し突き進みます。17番手でレースを進めていたハーツクライがメンバー最速の上がりタイム(キングカメハメハより1.1秒上がり3Fのタイムは速かった)で追い込んでくるも、1.5馬身抑えて見事に優勝。
キングカメハメハはダービーとNHKマイルカップとの変則3歳2冠を達成。
NHKマイルカップからダービーへ向かうローテーションをクロフネから踏襲し、確立させる事にもなりました。
その後は神戸新聞杯(GⅡ)に勝利後、怪我に見舞われて引退を余儀なくされ、種牡馬となる訳ですが、現在においても仔供が大活躍を見せ、キングカメハメハ自身も種牡馬として大活躍しています。
今年の日本ダービーでも、そんな引退後も活躍を見せる様な名馬が誕生する
事を期待して、観戦して現地で日本ダービーの予想をしていこうと思います。