延原時行歌集「命輝く」(第2145回)(青空のもとでの神戸まつり)
延原時行歌集「命輝く」(第2145回)
「復活の家出発進行――感謝無限の旅一歩一歩」(213−3)このところの歌、今も声聴くの歌、我らが書の歌、入来の歌、妻ぽつりの歌、友に献ぐ歌、箴言十三条の歌、英文著楽しの歌(三著添付参照)、我が英文思索の歌、楽しさの歌、この世界の歌、友よの道の歌、ひらけにひらく歌、笑み飛翔の歌、驚きぬの歌、友いのちの歌、御業の歌、我悟るの歌、鱈鍋の歌、妻と我の歌、友修行とその果ての歌(2015年4月1日〜10日)
4月3日
入来の歌七首
我妻や永久の在所の確とせる笑み増し姿心や打つや
痛ましや果敢無しやとぞ哀れみし人方逆に在所問はるも
今生の底突き破り滅してぞ不滅笑む人信子入来
今生に在る在り方や主体的なるだけやなし入来ひそと
助け主主イエス復活なさりてや想起せしむる御働きなす (備考:これ入来の原型なり。ヨハネ14・26、熟読参照)
復活や岸辺の主共飛翔すも入来御霊寄り添ふや切
我らが書深く読む方必ずや我妻笑みつ入来の如
妻ぽつりの歌三首
妻ぽつり父さん看るのん誰かなあ言ひ居りし折全き安心(備考:2014年2月26日のことなりき。その時はその時じゃ、何とかなるで、と我。うん)
この人に死の不安なぞかけらなし仕合せ感謝口衝きて出ず (備考:思へば不思議なりけり)
我妻や絶後笑み増し自ずから溢れ出でしや皆悦びて
(備考:直前の妹背会話:最高に仕合せや、父さん、一生有難うね。何でや。皆やって呉れる)
友に献ぐ歌六首
友とはぞ人生悲劇まみへてや岸辺の主共甦る仲
愛娘病苦中より立ち上がり猛勉なすを祝す父汝
御母堂の受洗なされて御国往く帰天の日ぞや晴れの昇り日
妻との書それほどまでにご高覧いただく幸や妻や笑みたり
必ずや猛勉成して梓嬢華や咲かせむ遅き道なし
ご令室愛嬢愛夫愛母とも苦しみ抜きて今ぞ春なり(備考:田中裕上智大学教授より2日付メールご芳書「『復活の省察』を読んで」在り、深謝無尽も!:「延原時行先生 「生くるとは深き淵より共々に甦ること喜びてこそ」と表紙に記された『復活の省察』[上巻]、奥様と延原先生のお二人の写真と共にこのメールを書いています。To live is to be resurrected from the deep abyss joyfully togetherの英文にありますように、生きるとは復活せしめられていること、ただ一人ではなく、深き淵より甦った御方とともに喜びつつ「今を」いきることであるというメッセージ、不可思議なる原事実を指し示す言葉の数々を、大いなる共感を持って読ませていただきました。
佐々木順子様より昨年、娘のために心遣い頂き、たくさんの励ましの言葉と共にお手製の柚子のジャムを贈って頂きました。おかげさまで、昨年末には白血病治療薬の副作用でしょうか、嘔吐のため殆んど食事のとれない時期が2週間ほどつづきましたが、現在は健康を回復しました。高校時代の友人は、順調に大学4年になっていますが、娘は留年、復学、再発、中退、通信制高校卒業、再々発と、紆余曲折しましたが、それでも向学心は旺盛なので、来年の大学受験をを目指して勉強中です。
一昨年10月に大腿骨折で手術とリハビリのために4ヶ月入院しました私の母が、今年の2月22日に帰天いたしました。母の家は代々仏教徒でしたが、生前よく私に、葬式はキリスト教でしてほしいと言っておりましたので、私の教区の司祭にお願いしテ緊急洗礼と終油の秘跡を授けて頂きました。享年九四。自宅介護で家族に見守られながら眠るように息を引き取りました。通夜と告別式は親族だけの家族葬としましたので、事後になりますがご報告いたします。
復活祭が近づいてきました。死/復活は人生の最も大切な秘儀、先生の御著作を読みながら、これからも学びつつ考えてゆきたいと存じます。
田中 裕」 ご返信、2日付:「田中 裕先生 拝復 ご芳書誠に有難うございます。心より厚く御礼申し上げます。六首、御礼まで詠います:
友に献ぐ歌
友とはぞ人生悲劇まみへてや岸辺の主共甦る仲
愛娘病苦中より立ち上がり猛勉なすを祝す父汝
御母堂の受洗なされて御国往く帰天の日ぞや晴れの昇り日
妻との書それほどまでにご高覧いただく幸や妻やえみたり
必ずや猛勉成して梓嬢華や咲かせむ遅き道なし
ご令室愛嬢愛夫愛母とも苦しみ抜きて今ぞ春なり
一言添えさせて頂きます。御芳書頂きまして私の実感致しておりますのは、我々は甦る仲であるという事であります。クレアモントでお会いして以来、プロセス学に共に打込み、ご友情を頂き今日に至りましたこと、心より御礼申し上げます。この間、2011年秋の国際ホワイトヘッド学会大会上智開催に際し、どれくらいお世話頂きましたことか、ことに妻の入院の事お覚え頂き泣き伏してまでお心を頂きましたこと、改めて御礼申し上げます。お心に依り、12月1日の手術後四日目に意識が甦りました。何という慶事でしょうか。学会参加を講演という形で許されましたことの感謝は、言うまでもありませぬ。
健康を回復され、梓様が、猛烈に勉強に打ち込んでおられる今日の日、何という感動の時でございましょうか。それを祝し喜ばれる父、貴兄。あなた方の家族愛が祝されているのでございます。
御母堂のご昇天の御事、ご受洗おめでとうございます。御神の御祝福、晴れの昇り日、おめでとうございます。
妻との書、ご高覧いただきましたこと、有難う存じます。私はそのことの中に妻の「入来」を実感致しております。なにがしかお役に立てておりましたならば、我々夫婦の喜びであります。
遅き道なし。生きて御神の道を歩むことを許されるという事には、「遅い」という事はございません。我妻の箴言第一条をお贈り申し上げます:God blessed the good day of self-reflection and self-dedication.
ご令室様、如何にお大変であられましたことか、ご拝察申し上げます。苦しみ抜きて今ぞ春なり!この新しい御祝福の日を、心よりお慶び申し上げます。
私は最近、ホワイトヘッドの言う"Reciprocal Relation" (PR, 351)を今生をける「全一的いのち」と受け取っております。「このいのち」に容れられることが「祝福」であります。おめでとうございます。
右、お礼方々
草々不一
IXIA!
延原時行」)
♯ ♯
今朝も上の「4月3日」の歌に加えて「今日の歌」より次の七首を収めます。
〇(18日)変貌論の時代歌七首
なにごとも時や在るなり変貌論今に上梓ぞ時代一驚(備考:新著『変貌論の時代――良寛・ドストエフスキー・ホワイトヘッド・信子』なり)
かつてはぞ人間原点志向あり今底ひらけ変貌の時
原点の底ひらけてや大変貌ひらけにひらけ甦り時
甦りなりてこそなり天よりぞ入来在りて近代超克
近代や一度今生超ゆるもの在りて入来かくて再生
今生が今生刷新成すやなしPentecostal Eventぞ文明一新
我もはや生くるに非ず基督や我が内生くるこれ変貌ぞ
(備考:ガラテヤ2・20、熟読参照:これ「聖霊降臨」Pentecostal Event=我の言ふ「入来」=の基準的テキストなり)
昨日の日曜日の午後、来客のお供をして「神戸まつり」に出かけました。
好天に恵まれて、たいへんな賑わいでした。長く神戸市民をしていますが、現場に足を運んだのは今回がはじめてのこと、子どもたちや若者たち、そして「南京玉すだれ」の熟年女性のみなさんまで、延々とつづいておりました。
どこでも「おまつり」はわくわくさせますが、会場では全国の都道府県の案内コーナーもあって、わがふるさと「鳥取県」のテントもあって、ふくろひとつ頂きました。
帰路、ちょっと面白いお店で珈琲をいただいて・・・・。