唐沢俊一検証blog

唐沢俊一氏の検証をしてきたブログ(更新は終了しました)

2006年へのタイムスリップふたたび。

 これ安岡孝一先生による唐沢俊一のズサンな仕事への突っ込みである。つまり、古いデータを使ったせいで間違えているということだが、同じような間違いとして「唐沢俊一のトンデモクロペディア」第38回(『フィギュア王』№125掲載)がある。2006年に書かれたネット上の文章をそのままパクってしまったため、おかしなことになったというわけ。
 さて、学習能力が無いのか、恥知らずなのか、唐沢俊一は今日(2008年7月24日)発売の『フィギュア王』№126掲載の「唐沢俊一のトンデモクロペディア」第39回でも同じミスを犯している。

ノースカロライナ州出身で現在オハイオ州コロンバス在住のコンピューター・プログラマー、チャック・ラム(48)氏は、大手保険会社に勤め、人柄もいい。10歳年下の可愛い奥さんとの間に6人の子供がいるというよきお父さんだ。

 チャック・ラムは1958年4月6日生まれ。つまり、2008年現在50歳である。この間違いの原因はこのサイトからパクったせいであろう。記事が書かれたのは2006年4月24日。…また2006年かよ!チャック・ラムの年齢が48歳で、職業がプログラマー、子供が6人いて、奥さんが10歳年下という情報が載っている。 「ノースカロライナ州出身」というのは、ここにある(しかし、誕生日も載っているんだが…)。このサイトを参考にしていた証拠はまだある。サイトにはこのような文章が載っているのだが、

In a short period of time, his website has attracted over 25 million visitors from around the world.

唐沢の文章にはこのようにある。

このことがCBSのニュースアワーやショービズ・トゥナイト、トゥデイなどの人気ワイドショーに取り上げられたことで、彼のサイト『DBG』は世界的人気サイトになり、2500万アクセスを誇るようになる。

 はい、2500万というのが同じですね。『DBG』には、「4000万ヒットを記録!」とあるのに。これまたいつのデータなのかと。安岡先生に笑われますよ。
 他には、チャック・ラムが出演する「ホラーウィーン」という映画について、

監督はマーチン・シーンの弟のジーン・エステベス

 とあるのだが、マーチン・シーンの双子の弟はジョー・エステヴェスJoe Estevez )である。B級映画にも俳優として出演しているのだが(本当にお兄さんにそっくりである)、唐沢はB級映画の脇役に詳しかったんじゃなかったっけ?

 しかし、どうして2006年のデータばかり参考にするんだろうか?唐沢の使っているパソコンが古いせいで古い情報しか入ってこないのだろうか?(もちろん冗談である)プロのライターがこの程度の調査能力しか無いのはどうなんだろう?と他人事ながら心配になってくる。

 

 

死体でいいから出演したい!

 もうひとつ『フィギュア王』№126掲載の「唐沢俊一のトンデモクロペディア」第39回より。

NY在住の大塚肇子さんという女性企業家によると、こういうバックグラウンド専業俳優でも、せっせと仕事を取りさえすれば、日本円にして月に二〜三十万は稼げるという。中でも技術が必要とされるのは死体の役で、クリス・マッギンという女優は、『羊たちの沈黙』に出てきた、水膨れの死体の役を演じて、バックグラウンド俳優のあこがれの的になったそうな。

 ネタ元はこちら。2007年12月17日の記事である。なんだ、2006年以外の情報も見られるじゃないか。冗談はさておき、この記事を読む限り、「あこがれの的」と呼ぶには少し違うような気がする(少なくとも役をとりたい俳優たちの執念のすさまじさは唐沢の文章からは伝わってこない)。

もちろん死体の役だけで俳優として食べていくことは不可能なので、彼女は俳優養成講座を開くことを思いついた。

ということなんだから、単に講師として敬意を持たれているだけとも考えられるわけだし。まあ、「文筆業サバイバル塾」を主宰している唐沢俊一としては、「あこがれの的」になっていると考えたいのはわからないでもないけどね。

スポーツ音痴なのか英語音痴なのか。

『史上最強のムダ知識』P.167
「リリーフで完全試合を達成した投手がいる」というトリビア

これは、エリック・ショアという投手。1917年6月23日、ボストン・レッドソックスの先発投手が、最初の打者を四球で出塁させた際、判定に抗議し退場。エリックがリリーフした。

 この投手の名前は、アーニー・ショーErnie Shore)。どこからエリックって来たんだ。ピート・ローズタイ・カッブの通算安打記録を更新した時のピッチャーはエリック・ショーだけど、Eric Showを「エリック・ショア」とは読めないし。まさか、ErnieEricを間違えたということは…。