こえてくる者たち 翔の四季 冬 作者:斉藤 洋,いとう あつき 講談社 Amazon 『かげろうのむこうで: 翔の四季 夏』『黒と白のあいだで: 翔の四季 秋』に続く、小学五年生の並木翔の冬は、三学期の初めに転校生、鞍森杏がやってきたところから始まる。杏と翔の家が隣り合ったマンション(ベランダ越しに会話ができるくらいの)でもあり、一緒に下校するようになる。翔と友人の涼、杏と友人の千里の四人で。涼には、他の誰にも見えない霊が見えること、翔がときどき周りの景色とそれに伴う音とがずれて聞こえること、などは相変わらずで、二人にとってはあたりまえのように(まるで性格や体質の違いくらいの感じで)受け入れら…