Aristophanes (BC448-BC385)アリストファネス、アリストパネースの表記揺れ有。古代アテナイの喜劇作家、風刺作家。古代ギリシャ喜劇を生んだ。
『The Peace(平和)』(BC421) アテナイとスパルタとの27年間に渡るペロポネソス戦争(前431-前404)の最中に書かれた、戦争風詩劇 『Lysistrata(女の平和)』 『雲』 ソクラテスを風刺した 『女の議会』
筑摩世界文学大系の第64巻は、古代文学集である。 時代は古代として、地域はどこに焦点が当てられているかというと、ギリシア・ローマだ。 もっとも、こう言ってまず想起されるであろうホメロスは第1巻に収録されており、続く第2巻はギリシア・ローマ古典劇集としてアイスキュロス、ソポクレス、アリストパネスなどの作品を収めている。 その上で敢えて古代文学集なる巻を設けたのは、世界文学大系の名に恥じぬ叢書とすべく、現在――特に我が国では――あまり知られてはいないこの時代・地域の小説と小詩をも紹介しようとの意図に基づくに違いない。 実際これは、他に中世文学集、近代劇集・小説集さらに現代小説集・劇集が設けられ、主…
・紀元前492年 ハカーマニシュ朝はマルドニオス率いる軍隊をギリシアに派遣した。しかし艦隊は嵐に遭遇、マルドニオスも現地人に襲撃されて負傷。本国に帰還した。 ・紀元前490年 ハカーマニシュ朝の遠征軍の艦隊がギリシアに派遣された。マケドニアはハカーマニシュ朝に味方した。遠征軍はナクソク島とエレトリアを占領、ギリシア本土に上陸した。マラトン平野にて、アテナイ軍の重装歩兵は密集戦術(ファランクス)を用いて遠征軍を退けた。 ※このときの重装歩兵として参加した人々はギリシアの富裕層であり、下層民は戦争への参加という実感はなかった(本村凌二 中村るい『古代地中海世界の歴史』)。 ※マケドニアがポリスの1…
2/9 初日㊗️ なんかすごい生臭いもんを観せられたらやだなぁとは思ってたんだけどあらもうちょっとやっちゃってくれても良かったのよって感じかも。2回目観たくないほど嫌いなやつじゃなくて良かったけど、うわぁ衝撃!ってことでもない。何故かgmn5を思い出して、そっちの方が断然面白いよなーとか思った。 またここで曽根崎心中とはwってのは愉快だったけど、人形振りだってつい先日けんけんのを観ちゃってますから… 成河さんシンバルもだけど、柝・ツケも上手。神奈川を思い出した。 あ、寺山の母の名前ハツなんだな。 青肺くんがすごい魅力的!歌も!横山賀三くん。へぇテニミュに出てたんだ。あとヤングシンバだったらしい…
[演劇] 寺山修司『不思議な国のエロス』 新国 2月19日 (写真↓は舞台) 寺山修司が1965年に、浅利慶太の要請で日生劇場のために、アリストパネス『女の平和』をミュージカル化したものらしい(日生劇場では上演されず、2014年にSpace早稲田で初演? 正確には知らないが)。今回の演出は文学座の稲葉賀恵。寺山らしい想像力の跳躍が見られ、面白いところはあるのだが、全体を歌と踊りによって<はしゃぎ過ぎ>にしたので、原作の一番面白い部分が霞んでしまった。原作では、男はもちろん女も全員セックス大好きなので、そのセックスを「断つ」ことの苦しみが一番の主題。原作でも女たちは「セックス・ストライキ」に大い…
今日の夜は愛すべき大学時代の友人たちとの飲み会なので多分更新できないので今のうちに……。まあ、ほぼ昨日の話ですが。 【労働&雑感】 天皇陛下に心の中で「ごべぇぇぇぇん!!!!」って言いながら諸々に白旗を上げました。まあ、妙な意地を張ってもしょうがない。これでもう出世も職場での立場もなくなるのだろうけど、別にどうでもいいわな。逆にこれで何ら手当がなされなかった時のことを考えないといけないわけですが。何はともあれ、ここが人生の踏ん張り時です。 以前俺がどこかのエントリで年収600万円あれば万々歳の暮らしができると豪語した記憶があるのですが、下方修正して年収500万で生きていくことを目指したいと思い…
4時半起床 だいたい寝ていた。Oxford Classical Texts のアリストパネスとオウィディウスが届くのでギリシア語とラテン語をやりたい。今日も早く寝る。
キタ。2024年にヘドウィグが上演されるって聞いたときから、予感はしていた。そしてその会場がシャルロッテシアターだと知った瞬間から、予感は確信に変わった。 ドンドゥィグゥーーーーー!!!!!*1もうずっとずっと再演待ってた!!出てくれてありがとう!!!!!文章化することを考えただけでも胸やけするほどのクソデカ感情を抱え、これまでちゃんと感想を残せていないヘドウィグという大好きな作品。本陣様の再登板記念に、当時の下書きに手を加えながら改めてきちんと向き合ってみたいと思います。お付き合いよろしくお願いします。 ミュージカル『ヘドウィグ』とは アメリカ人の俳優、映画監督であるジョン・キャメロン・ミッ…
成河くんブログ更新 コトバはアイテをカエタイためにアリマス「ルヴォー。66歳。30年、近くから、遠くから日本を見てきた。「このテラヤマキャバレーは、僕から日本へのラブレターなんだ。」だって。一緒に受け取りましょう。」 http://web-dorama.jugem.jp/?day=20240123 『テラヤマキャバレー』稽古場風景動画 youtu.be ◤ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄◥稽古場風景動画公 開🙌◣__________◢#香取慎吾 さんの歌唱と共にパワフルな稽古場の様子をお届け💪死が寺山修司に与えたマッチ🔥誘う世界は過去か未来か…#テラヤマキャバレー公演詳細はこちら💁https://t.co…
だいぶ以前に予告を書き、入手もしていたのですが、報告が遅れてしまいました。 「ナイトランド・クォータリー」Vol.32内容紹介 アルキビアデスは鳥王国の夢を見るか?/大岡淳 - 核兵器および通常兵器の廃絶をめざすブログ (hatenablog.com) 古代ギリシア、アリストファネス(アリストパネスとも)の喜劇、『鳥』(紀元前四一四年)についても、以前に紹介しました。 アリストパネース 『鳥』(紀元前414年) - 核兵器および通常兵器の廃絶をめざすブログ (hatenablog.com) ピスタテイロスという人間にそそのかされた鳥類が独立を宣言し、人類や神々を超える存在になってしまうという、…
盲目な富の神プルートスの目を見えるようにして、不公正な社会の富を、公正に再配分しようとする計画。それに窮乏の女神ペニアーは反対します。 ※ もしもあなた方が望んでいることがその通り起こったなら、 言っておきますが、 あなた方にとっては何の得にもなりませんよ。もしプル ー トスが再び見えるようになって、 自分自身、 つまり富を平等に分配するようになったなら、人間たちの誰一人として、 技術や技芸に関心を払う人はいなくなるでしょう.,もしこのような技に対する関心かあなたけの間から消え去ってしまったら、誰が鍛冶仕事をしたり、 船を俎造したり 、 服を作ったり、 車輪を作ったり、靴の皮を作ったり 、 レ…
以下のサイトの「ダウンロード」にて、安村典子氏による、アリストパネス『プルートス』の全訳が読めます。 金沢大学学術情報リポジトリKUR A (nii.ac.jp) 『プルートス』(富の神)という、アリストパネスが生前最後に上演した喜劇については二回ほど言及しました。 富の神の盲目ぶり(つまり、富の配分の不公正)に憤った主人公が、盲神の目を治療してしまい、公正に富が配分される社会を実現してしまう喜劇です。 今日の経済論(ベーシックインカムとかMMTとか)からの読み直しにも耐えうる一編。手軽に読めるようになったのは、私にとっては幸いです。
饗宴 (岩波文庫)作者:プラトン岩波書店Amazon 悲劇作家アガトンの祝勝会で、参加者の銘々が(喜劇作家のアリストパネスやその名を冠した対話編もあるパイドロスなど)エロス讃歌を披露する運びになった。 エロスはギリシア神話の中で立派に神格を認められている存在ではあるが、どうも今一つ捉えどころがない。ヘシオドスは太古の昔から存在すると言っているが、一般的にはアプロディテ(ローマのウェヌス、英語ではヴィーナス)の息子だとも言われる。ローマ名のクピドは英語読みでキューピッドとなる。だが、赤ちゃんのような姿で表象されるのは大分時代が下ってからで、昔は青年神として描かれていた。 彼の権能である愛は、肉体…
キルケゴール28歳の時の学位取得論文。ソクラテスのイロニーとドイツ・ロマン派のイロニーを二部構成で論じている。分量的には9対2くらいの割合で圧倒的にソクラテスに関する論考が多く、評価もソクラテスのほうが高い。全体としてみると、ソクラテスの根源的な肯定性と無知の自覚による自由の謳歌に対し、ロマン派の根源的な肯定性の欠如と倦怠の支配が対照的に描かれている。根源的なものに対する人間的な無知をよりどころに自由を制限するもろもろの思考や制度の硬直性に揺さぶりをかけるソクラテス的自由が廃れ、ロマン派的イロニーからは本質的な自由と個人を律する倫理性が失われてしまい幼児化する傾向にあることの対照が鮮明に打ち出…
古代ギリシアの喜劇詩人アリストパネスの最後の作品、『プルートス』(富の神)については、以前に扱いました。 アリストパネス『プルートス』(紀元前三八八年 『ギリシア喜劇全集4』(岩波書店 二〇〇九)より) - 核兵器および通常兵器の廃絶をめざすブログ (hatenablog.com) 善人が貧しく悪人が富む社会をよくするために、富の神の眼を治す話です。善人が富み悪人が貧しくなった、その後の社会も描かれています。 富の神とか善悪といった古代的な概念が使われているためにぴんとこなかったのですが、これ、「パターナリズム」という現代的なトピックに翻訳できるのではないでしょうか。 「パターナリズム(英: …
前から欲しかったのですが、三冊セットで価格が高いため手が出ずにいました。 ぱらぱらとクリックすると、「グラウコン」の章に、九篇の対話篇の名が記されていました(いずれも現存せず)。中に『アリストパネス』の名が。 喜劇作家のアリストパネスと、ソクラテスの対話の記録が存在していたらと、惜しまれるところです。
歴史上有名なデマゴーグは誰ですか (びんの回答) 歴史上有名なデマゴーグというのは、どのような基準で判断するのでしょうか。デマゴーグとは、古代ギリシアで活動した、金銭を受け取って徳や弁論術などを教えるとされた弁論家や教育家の総称です¹。彼らは相対主義や懐疑主義の立場から、客観的真理や倫理的価値を否定し、詭弁や扇動を用いて大衆を説得する技術を教えました¹。ソクラテスやプラトンなどの哲学者は、デマゴーグの思想に対して批判的でした¹。 デマゴーグという言葉は、一様に決めることができる明確な定義があるわけではなく、相手を攻撃し侮蔑するための言葉として使われることも多いです。そのため、歴史上有名なデマゴ…