Aristophanes (BC448-BC385)アリストファネス、アリストパネースの表記揺れ有。古代アテナイの喜劇作家、風刺作家。古代ギリシャ喜劇を生んだ。
『The Peace(平和)』(BC421) アテナイとスパルタとの27年間に渡るペロポネソス戦争(前431-前404)の最中に書かれた、戦争風詩劇 『Lysistrata(女の平和)』 『雲』 ソクラテスを風刺した 『女の議会』
筑摩世界文学大系の第64巻は、古代文学集である。 時代は古代として、地域はどこに焦点が当てられているかというと、ギリシア・ローマだ。 もっとも、こう言ってまず想起されるであろうホメロスは第1巻に収録されており、続く第2巻はギリシア・ローマ古典劇集としてアイスキュロス、ソポクレス、アリストパネスなどの作品を収めている。 その上で敢えて古代文学集なる巻を設けたのは、世界文学大系の名に恥じぬ叢書とすべく、現在――特に我が国では――あまり知られてはいないこの時代・地域の小説と小詩をも紹介しようとの意図に基づくに違いない。 実際これは、他に中世文学集、近代劇集・小説集さらに現代小説集・劇集が設けられ、主…
(2024/4/24) 『日本怪異妖怪事典 中部』 高橋郁丸、毛利恵太、怪作戦テラ、朝里樹 笠間書院 2022/8/26 <井戸菊の谷の狒々> ・筆者命名。富山県中新川郡上市町伊折の話。 『三州奇談』巻之五に「異獣似鬼」として記されている。 この猅々は風雲を起こして風の中を飛行する。よく人を引き裂いて、投げ散らかして捨てるのだという。 昔、伊折村に源助という樵がいた。彼は大力で足も速く、二、三人の友と山で猟をして獣の肉を食おうと山に入ったところ、一日のうちに猿や狸などを70匹余り、刀を使わず拳で打ち殺してきたというほどの覇気の者であった。ある時、井戸菊の谷という所に樵たちが初めて入ろうとしたら…
次の躁が現れたのは7年前の事だった。通所していた就労移行支援所は様々なイベントもやる。コロナ禍ではあったが屋外に行くということで桜の花見をやったこともある。ハロウィンパーティもあれば、クリスマスパアティーもあった。そしてその年は私に実行委員長就任の打診があった。私は快諾した。だが、煩雑な作業はすべてできそうな人たちに丸投げした。ただ一点、こだわったのは、今年は全員何か出し物をやることだけ。例年、歌いたい人や手品をやりたい人など数人が参加するだけであまり面白くなかった。そこで、今年は全員が参加するという形式にした。 私は、司会、歌、一幕芝居をやった。芝居は多少経験があったので、イケメンの若いk君…
シュミット本を読み込んでからになりますが、『大衆の反逆』も一応読んではみます。 オルテガっつーと、故・西部邁がむやみとふりかざしていたので、いい印象はないのですが、読まず嫌いはよくないのかも知れません。 私としては、もう一語足して、「敵たちとの共存」を目指したいところです。 「敵たち」という複数形は、ただ数が多いだけの敵ではなく、敵どうしで相互に敵対したり同盟したりする、戦国乱世やポリス乱立時代のような状況下での「敵たち」を意図しています。「敵の敵は味方」とか、「敵に情けは無用」といった言は策略としては正しいのかも知れませんが、倫理としては正しくありません。 そういう敵たちとの共存、平和。平和…
1年間休学してたんですが、4月から無事に復学することになりました。 また東京で頑張るぞー!の気持ちで実家でこのブログ書いてます。 あと3月末のNTLの『ディア・イングランド』を諦めて実家に帰って来てしまったので、アンコールとかをほのかに期待しています…!頼む…! 2024年1月 ①東葛スポーツ『相続税¥102006200』 2024年2月 ①KAATカナガワ・ツアー・プロジェクト 第二弾『箱根山の美女と野獣』『三浦半島の人魚姫』 ②『テラヤマキャバレー』 ③名取事務所公演パレスチナ演劇上映シリーズ「占領の囚人たち」 ④ゆうめい『養生』 ⑤『う蝕』 ⑥音楽劇『不思議な国のエロス』~アリストパネス…
2/9 初日㊗️ なんかすごい生臭いもんを観せられたらやだなぁとは思ってたんだけどあらもうちょっとやっちゃってくれても良かったのよって感じかも。2回目観たくないほど嫌いなやつじゃなくて良かったけど、うわぁ衝撃!ってことでもない。何故かgmn5を思い出して、そっちの方が断然面白いよなーとか思った。 またここで曽根崎心中とはwってのは愉快だったけど、人形振りだってつい先日けんけんのを観ちゃってますから… 成河さんシンバルもだけど、柝・ツケも上手。神奈川を思い出した。 あ、寺山の母の名前ハツなんだな。 青肺くんがすごい魅力的!歌も!横山賀三くん。へぇテニミュに出てたんだ。あとヤングシンバだったらしい…
[演劇] 寺山修司『不思議な国のエロス』 新国 2月19日 (写真↓は舞台) 寺山修司が1965年に、浅利慶太の要請で日生劇場のために、アリストパネス『女の平和』をミュージカル化したものらしい(日生劇場では上演されず、2014年にSpace早稲田で初演? 正確には知らないが)。今回の演出は文学座の稲葉賀恵。寺山らしい想像力の跳躍が見られ、面白いところはあるのだが、全体を歌と踊りによって<はしゃぎ過ぎ>にしたので、原作の一番面白い部分が霞んでしまった。原作では、男はもちろん女も全員セックス大好きなので、そのセックスを「断つ」ことの苦しみが一番の主題。原作でも女たちは「セックス・ストライキ」に大い…
今日の夜は愛すべき大学時代の友人たちとの飲み会なので多分更新できないので今のうちに……。まあ、ほぼ昨日の話ですが。 【労働&雑感】 天皇陛下に心の中で「ごべぇぇぇぇん!!!!」って言いながら諸々に白旗を上げました。まあ、妙な意地を張ってもしょうがない。これでもう出世も職場での立場もなくなるのだろうけど、別にどうでもいいわな。逆にこれで何ら手当がなされなかった時のことを考えないといけないわけですが。何はともあれ、ここが人生の踏ん張り時です。 以前俺がどこかのエントリで年収600万円あれば万々歳の暮らしができると豪語した記憶があるのですが、下方修正して年収500万で生きていくことを目指したいと思い…
4時半起床 だいたい寝ていた。Oxford Classical Texts のアリストパネスとオウィディウスが届くのでギリシア語とラテン語をやりたい。今日も早く寝る。
キタ。2024年にヘドウィグが上演されるって聞いたときから、予感はしていた。そしてその会場がシャルロッテシアターだと知った瞬間から、予感は確信に変わった。 ドンドゥィグゥーーーーー!!!!!*1もうずっとずっと再演待ってた!!出てくれてありがとう!!!!!文章化することを考えただけでも胸やけするほどのクソデカ感情を抱え、これまでちゃんと感想を残せていないヘドウィグという大好きな作品。本陣様の再登板記念に、当時の下書きに手を加えながら改めてきちんと向き合ってみたいと思います。お付き合いよろしくお願いします。 ミュージカル『ヘドウィグ』とは アメリカ人の俳優、映画監督であるジョン・キャメロン・ミッ…
成河くんブログ更新 コトバはアイテをカエタイためにアリマス「ルヴォー。66歳。30年、近くから、遠くから日本を見てきた。「このテラヤマキャバレーは、僕から日本へのラブレターなんだ。」だって。一緒に受け取りましょう。」 http://web-dorama.jugem.jp/?day=20240123 『テラヤマキャバレー』稽古場風景動画 youtu.be ◤ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄◥稽古場風景動画公 開🙌◣__________◢#香取慎吾 さんの歌唱と共にパワフルな稽古場の様子をお届け💪死が寺山修司に与えたマッチ🔥誘う世界は過去か未来か…#テラヤマキャバレー公演詳細はこちら💁https://t.co…
だいぶ以前に予告を書き、入手もしていたのですが、報告が遅れてしまいました。 「ナイトランド・クォータリー」Vol.32内容紹介 アルキビアデスは鳥王国の夢を見るか?/大岡淳 - 核兵器および通常兵器の廃絶をめざすブログ (hatenablog.com) 古代ギリシア、アリストファネス(アリストパネスとも)の喜劇、『鳥』(紀元前四一四年)についても、以前に紹介しました。 アリストパネース 『鳥』(紀元前414年) - 核兵器および通常兵器の廃絶をめざすブログ (hatenablog.com) ピスタテイロスという人間にそそのかされた鳥類が独立を宣言し、人類や神々を超える存在になってしまうという、…
盲目な富の神プルートスの目を見えるようにして、不公正な社会の富を、公正に再配分しようとする計画。それに窮乏の女神ペニアーは反対します。 ※ もしもあなた方が望んでいることがその通り起こったなら、 言っておきますが、 あなた方にとっては何の得にもなりませんよ。もしプル ー トスが再び見えるようになって、 自分自身、 つまり富を平等に分配するようになったなら、人間たちの誰一人として、 技術や技芸に関心を払う人はいなくなるでしょう.,もしこのような技に対する関心かあなたけの間から消え去ってしまったら、誰が鍛冶仕事をしたり、 船を俎造したり 、 服を作ったり、 車輪を作ったり、靴の皮を作ったり 、 レ…
以下のサイトの「ダウンロード」にて、安村典子氏による、アリストパネス『プルートス』の全訳が読めます。 金沢大学学術情報リポジトリKUR A (nii.ac.jp) 『プルートス』(富の神)という、アリストパネスが生前最後に上演した喜劇については二回ほど言及しました。 富の神の盲目ぶり(つまり、富の配分の不公正)に憤った主人公が、盲神の目を治療してしまい、公正に富が配分される社会を実現してしまう喜劇です。 今日の経済論(ベーシックインカムとかMMTとか)からの読み直しにも耐えうる一編。手軽に読めるようになったのは、私にとっては幸いです。
饗宴 (岩波文庫)作者:プラトン岩波書店Amazon 悲劇作家アガトンの祝勝会で、参加者の銘々が(喜劇作家のアリストパネスやその名を冠した対話編もあるパイドロスなど)エロス讃歌を披露する運びになった。 エロスはギリシア神話の中で立派に神格を認められている存在ではあるが、どうも今一つ捉えどころがない。ヘシオドスは太古の昔から存在すると言っているが、一般的にはアプロディテ(ローマのウェヌス、英語ではヴィーナス)の息子だとも言われる。ローマ名のクピドは英語読みでキューピッドとなる。だが、赤ちゃんのような姿で表象されるのは大分時代が下ってからで、昔は青年神として描かれていた。 彼の権能である愛は、肉体…
キルケゴール28歳の時の学位取得論文。ソクラテスのイロニーとドイツ・ロマン派のイロニーを二部構成で論じている。分量的には9対2くらいの割合で圧倒的にソクラテスに関する論考が多く、評価もソクラテスのほうが高い。全体としてみると、ソクラテスの根源的な肯定性と無知の自覚による自由の謳歌に対し、ロマン派の根源的な肯定性の欠如と倦怠の支配が対照的に描かれている。根源的なものに対する人間的な無知をよりどころに自由を制限するもろもろの思考や制度の硬直性に揺さぶりをかけるソクラテス的自由が廃れ、ロマン派的イロニーからは本質的な自由と個人を律する倫理性が失われてしまい幼児化する傾向にあることの対照が鮮明に打ち出…