キャンティ(Chianti)とは、イタリア中部の地名を指す(大体シエナとフィレンツェの中間ぐらいの位置)ともに、DOCGワイン「キャンティ」を意味する。キャンティ・クラシコ(Chianti Classico)とは、そのなかでも特に歴史があって優れたキャンティを生産する地域と、そこで産出されるワインを指す。ワインとしてのキャンティ・クラシコ(及びキャンティ)は、サンジョベーゼ種を主とするが、かなり幅広い種との混醸が認められる。かつて、トレッビアーノ種などの白ワイン用の種との混醸を指定されていた時代においては薄っぺらい品が多かったが、近年はそうでもなく、サンジョベーゼ単体の品や、外来品種との混醸も見受けられ、品質が向上している。ブローリオやアンティノリといった大手メーカーが有名だが、数限りないメーカーが、さまざまなキャンティ・クラシコ(およびキャンティ)を製造している。