サケ科の淡水魚。もともと日本の田沢湖にのみ生息する固有種だった。
水質の悪化などにより1940年代に絶滅したとされており、環境省のレッドリストでも「絶滅種」に指定されていたが、2010年12月に山梨県の西湖で生息が確認された。
2013年2月、正式に環境省が「野生絶滅種」に変更した*1。
西湖での個体確認は、京都大学の中坊徹次教授がタレントのさかなクンにクニマスのイラスト作成を依頼したことがきっかけとなった。さかなクンが西湖より取り寄せたヒメマスの中に色が黒いものがあり、中坊教授らと確認したところクニマスと判明。西湖には1935年に田沢湖からクニマスの卵が放流されたという記録が残っており、その卵がふ化し繁殖したものと見られている。
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「クニマスの故郷 田沢湖」 この看板の文章には、深い意味がある。クニマスとは、田沢湖固有の魚だった。 しかし 戦争時の国策 水力発電のために 川から温泉質の強い水を引き込んだことで 水質が酸性に傾いてしまい 水が合わずに絶滅した。 と、思われていた。ところが、絶滅前に 研究のため他の湖に有精卵を送っていた 中のひとつ 山梨県西湖で 何年もたった2010年 クニマスが見つかったのだ。 それを発見したのが あの「さかなクン」。 クニマスのイラストを依頼され、参考に西湖からヒメマスを 取り寄せ、中に黒いマスがいるのを見て 「クニマスじゃないか?」と進言したんだって。 すごい。めっちゃうるさい男だけど…