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ライフル

一般

ライフル

らいふる

rifle

螺旋状の溝が入った銃身を持つ携帯用の火器

http://www.etymonline.com/index.php?term=rifle

いわゆる「ライフル銃」のこと。銃身にライフリングを行った小銃のこと。本来は、その溝そのもののことを言った。

現在では、「小銃」とほぼ同じ意味となっている*1。Smoothbore*2の対義語。

マスケット

歩兵の最良の友たる小銃は、登場当初は滑腔の銃身を持ち、ために極めて命中精度の悪いものだった。

ナポレオン戦争当時、小銃は「マスケット」と呼ばれていた。その適正な射程とは「敵兵の、白眼と黒眼が見分けられる距離」とされていた。

であれば、ランヌ元帥が戦場にあって「花婿のように」着飾っていたのも、フランス軍の縦隊突撃が他国軍の隊列を粉砕していったのも、何の不思議もない。

ネルソン提督はトラファルガー海戦においてフランス海兵隊マスケット銃弾を受けて倒れた。が、(彼と同じように)金モール付きの軍服で艦上に留まっていても、銃弾を受けない艦長の方が多数派だったという事実も当時の射撃精度を物語っている。


銃身に旋条を行えば弾丸に回転が与えられ、弾道が安定して命中精度が向上するというのはかなり早い段階で判明していた。

だが、何万挺という銃身に効果的に溝を刻む方法がなかったし、加工精度の未熟からくる諸問題も解決されてなかったことから、一般化するにはいたらなかった。


産業革命によって機械力と大量生産の時代が始まると、事情は変わってきた。いくつかの発明と技術革新を経て、ついにクリミア戦争アメリカ南北戦争において、ライフル銃が大々的に使用される時代が訪れた。

射程と精度の向上が「数の力」と結びついた結果、戦場の様相は決定的に変化した。ゲティスバーグを待つまでもなく、敵陣に向かって整然と隊伍を組んだ部隊が進撃するという行動が自殺行為となったのは明らかだった。攻と防の天秤は大きく揺れ、塹壕の時代が始まろうとしていた。

*1:一応、滑腔砲と区別するために「120mmライフル砲」みたいな表記はあるが

*2:「滑腔」と訳される