Richie Valens
古典ロックの名曲「ラ・バンバ」のオリジナルを歌った歌手。バディ・ホリーやエディ・コクランと同様、50'sを代表する伝説的ロックスター。
ヒスパニック系のメロディーをロックンロールに大胆に注入、スペイン語の響きがとても個性的。その歌声は郷愁を誘うメロディーラインもあってどこか悲しげ。その後の彼の運命を暗示しているようだ。
恋人ドナに捧げた可憐なバラード「ドナ」、メキシコ民謡をロックにアレンジした「ラ・バンバ」。この2曲はメキシコ系アメリカ人としては異例の大ヒットとなった。
ロックスターとして絶頂期にあったリッチー・ヴァレンス。ところがそんな彼に突然の悲劇が訪れる。
ツアー中であった彼は、「ペギー・スー」で知られるバディ・ホリー、「シャンティリー・レース」のビッグ・ボッパーと共に飛行機をチャーターする。しかし、3人の乗った小型のボナンザ機は、途中、雪と嵐に遭遇して、墜落してしまう。
この時、リッチー・ヴァレンスは17歳、あまりにも早すぎる死であった。
彼の人生は伝記映画「ラ・バンバ」(1987年)となっている。