漢字とかなを素材とした書道の一つのジャンルの呼称。
特に毎日新聞社主催の毎日書道展において使用される。
日本では古来より、書の題材には漢文(漢詩)、古文(和歌)を使用していた。
しかし、戦後、これらが現代人と遊離していくに至り、近代の詩歌や俳句などの漢字と仮名が交じった現代文を素材にするべきであるという運動が推進されていった。
金子鷗亭が提唱者であり、飯島春敬、大沢竹胎、篠田桃紅らもこれを推し進めていった。
今日、近代という明治大正期を指す語を外して単に詩文書と称すこともある。
現代の思想性や表現法によって多岐に渡る呼称がある。
読売書法展(読売新聞社主催)、日展(書は第五科)における調和体をはじめ、現代書、新書芸、新和様などがある。
また、平成元年版「学習指導要領」によって「漢字の書」・「仮名の書」・「漢字仮名交じりの書」と並称され、一分野を形成するに至った。