札幌生まれで愛知県豊田市在住の書家犀川定伸さんが、2日間だけの個展を開いています。 毎日書道展会員、創玄展の審査会員で、おもに詩文書に取り組んでいます。 冒頭画像は「無言」。 左側が「言」でこちらに印があり、右が「無」。大胆に余白を生かした構成で、別々の紙に書いているのが面白いです。 紙を挟んでいる額がわりの物は自作とのこと。 右は文豪幸田露伴の言葉、左は山頭火。 下は萩原朔太郎の代表作「竹」。 詩文書の小品は、書き手によってはインテリア向けに小さくまとめただけの作品になりがちですが、さすがに大きな運筆の感じられる作に仕上げています。 杜甫「飲中八仙歌」。 直線的なおもしろい線質ですが、身近な…