札幌に「草の窯」を開いている、北海道陶芸会会長、日本工芸会正会員の中村裕さんが、三越札幌店で個展を開いています。 中村裕さんはオホーツク管内美幌町生まれということもあり、流氷など、オホーツクや北海道の冬の意匠を取り入れるわざにますます磨きがかかっています。 「水月文陶板」は、氷を浮かべた海の上空に細い三日月がかかります。 「茜雪原文長皿」は、ゆるやかなカーブと縞模様を描く雪原がモティーフ。しんしんと凍てついて静かな冬の月夜が表現されています。 「樹木文水指」は、とっての部分が、葉を落とした木のかたちをしています。 ツルやエゾシカといった動物もときおり主役になっています。 ことしは6月から暑いの…