村谷和麻の陶芸と日常|特別ではない時間が作品をつくる 村谷和麻 陶芸というと、特別な時間や集中力が必要だと思われがちです。もちろん、集中する時間は大切です。しかし、村谷和麻として日々制作を続ける中で感じているのは、作品を形づくっているのは、制作中だけの時間ではないということです。 朝の空気、移動中の景色、何気ない会話、休憩中に飲むお茶。そうした一つひとつの日常が、知らないうちに手の動きや判断に影響しています。ろくろの前に座ったとき、昨日の疲れが残っていれば、指先は鈍くなります。逆に、気持ちが落ち着いている日は、土の変化にも自然と気づけます。 以前は、「制作の時間だけは完璧でいなければならない」…