村谷和麻が陶芸を通して伝えたい「急がない」という感覚 陶芸の現場に立っていると、現代の生活がいかに「急ぐこと」に慣れているかを実感します。村谷和麻として陶芸に向き合う中で、何度も感じてきたのは、急いだ分だけ器が遠ざかっていくという不思議な感覚です。 ろくろの前に座り、土に触れた瞬間、こちらの気持ちはそのまま伝わります。早く形を整えようとすると、土は暴れ、思い通りになりません。逆に、今日はここまででいい、と手を止めたときのほうが、結果として良い形につながることもあります。陶芸は、効率やスピードとは真逆の場所にあるものづくりだと思います。 講師として指導する中でも、「早く完成させたい」という声をよ…