「蛍石型」と呼ばれる結晶構造を持つ物質の代表例。Ca2+ イオンが面心立方格子の位置に配置し、Caイオンが作る各正四面体の中心にF-イオンが配置している。
(100)方向から見た図 ○:Caイオン ●:Fイオン →(001) ↓ (010) ○ ○ ○ ○ ○ ● ● ● ● ○ ○ ○ ○ ● ● ● ● ○ ○ ○ ○ ○ z=0 z=a/4 z=a/2 z=3a/4 z=a (110)方向から見た図 ●●●●●●●● ○○○○○○○ ●●●●●●●● ●●●●●●●● ○○○○○○○ ↑(111) ●●●●●●●● ●●●●●●●● ○○○○○○○ ●●●●●●●●
(110)方向から見ると、Caイオンの層をFイオンの層が挟んだものが重なっている。Fイオン同士は反発するので劈開する時はこのFイオン層の間が劈開する。この面の方向は(±1,±1,±1)の八種類なので、劈開した結晶は正八面体になる。