作家。
1936年12月17日、高知県に生まれる。本名は川村光暁。ファンには「シミタツ」の愛称で呼ばれている。 公務員、出版社勤務、雑誌のライターなどを経て、1981年に『飢えて狼』でデビュー。 1985年『背いて故郷』で日本推理作家協会賞を受賞。 1991年『行きずりの街』で日本冒険小説協会大賞受賞。 1994年『いまひとたびの』で日本冒険小説協会大賞最優秀短篇賞、「本の雑誌」年間ベスト1に輝く。 現在は札幌に在住。 独特の筆致は‘志水節’と呼ばれる。
先日、青山美智子さんの本を読みました。 なんだかもう一度読みたくなったのです。 再読です。 そうしたら、今度は、本屋さんに行きたくなりまして。 秋の散歩日和ですから、出かけました。目指すは本屋さん。 大き目の本屋さんがいいなと思い、歩いて25分かかる本屋さんに行きました。 ゆっくり文芸棚を見るのは、久しぶり。 そうしたら、なんと、志水辰夫様の本が出ているじゃありませんか。 ものすごく久しぶりの、新作。 こちらです。 志水辰夫様の本、若いころ読んだなあ。 「飢えて狼」とか、「背いて故郷」とか。題名うろ覚えですけど。 その後、時代物とか、いろっぽすぎる本とかは好みじゃなかったから、遠ざかっていまし…
昨日はとある花火大会がありました。近所なので、マンションの隙間からちらちらと見ておりました。綺麗に舞い上がり、そして消えていく花火。あゝ日本の夏だなと思いましたね。なんと、4年ぶりですからね。ご主人様は楽しまれたようですよ。 さて、ご主人様の本便りです。 「82年生まれ キム・ジオン」チョ・ナムジュ 著 キム・ジオンとは韓国で一番多い名前だそうです。多くの女性が感じている、女に生まれたことの不条理、男子崇拝の世の中などなど、多くを掲げ、そして、女たちは壊れていく様を描かれています。よくぞ、書いてくれました!とやはり多くの女たちは絶賛するのでしょう。かなり売れた本ですね。 「限界から始まる」上野…
あんちゃんこと小説家の志水辰夫さんのこと、父親のように兄貴分のように、ながらく私淑してきました。何十年もつかず離れずでお世話になっています。 が、直近かれこれ2ヶ月以上も音信不通に。 これはちょっとヘンだ、と思って安否確認を。 音沙汰がないので、さらに今日にも、と思っていたところ、最前元気いっぱいのメールあり、ご健筆とのこと、祝祝祝祝!
志水辰夫氏の新蔵唐行きを読んだ。以前読んだ疾れ、新蔵と同じ主人公が登場する小説だったので、読んでみた。この小説の中で新蔵は三国屋を一時離れ、諸国を回って見聞を広める旅をしていた。実は新蔵には心に秘めたる旅の目的があり、それは三国屋の宰領でいずれ小此木家を継ぐことになっていた義孝の消息を探すことであった。義孝は五年前に船が難破して行方不明になっていた。新蔵は長崎で無頼の徒に襲われそうになっていたななえという娘を助けた縁で、ななえを中国商人の父親である周士斐の許に連れて行って戻ってくるという役割と引き換えに、清国に行く伝手を得た。縁あって知遇を得た五島列島の福江島の六兵衛の話だと、西の方に流されて…
志水辰夫氏の「疾れ、新蔵」を読んだ。時代小説という体裁をとっているが、読んでみた印象では、どちらかというと冒険小説だと感じた。目指すは越後岩船の春日荘。主人公の新蔵は酒匂家での須河幾一郎の急死の報に接し、かねてから打ち合わせていた通り、江戸から急ぎ帰国することになった。ただし、一つだけ予定外のことが起きる。十歳の志保姫を一緒に連れて帰ることになったのだ。志穂姫は、春日荘の主、小此木唯義の孫娘。小此木唯義の娘佐江に酒匂家の殿様の手が付き、産んだ子なのだが、当初酒匂家ではその志穂の存在を知らなかった。それがひょんなことから酒匂家は志穂のことを知り、そしてその美しい志保が後々縁組により酒匂家に利する…
きょう(4/25)はコミック誌発売日。だと思って本屋に走った。 あった。棚から引っこ抜いて、ついでに文芸誌コーナーに回ったら、5月号が出ていた。相変わらず芥川賞発表号の背後に申し訳なさそうに置いてある。「芥川賞」は売れるのに「直木賞」が売れないのはなぜか。 愛読する文芸誌は「オール讀物」。同じ文藝春秋発行なのにこの差をなんとする。これは書店員の意識の問題だ。 文芸誌今号を手にしたら表紙に一回りでかい活字が踊っていた。「第1回大人の推理小説大賞」。 該当ページに飛ぶと、「小説では毎年『本屋が選ぶ時代小説大賞』、『本屋が選ぶ大人の恋愛小説大賞』を開催していますが、今回さらに『大人の推理小説大賞』を…
↑母が園芸用のネコヤナギの花(この白いところ)が大きいのを刺し芽で育てたのが大きくなってきました。すぐ大きくなりますよね、柳だから。 でもちょっとお天気が悪くて光ってませんな。 「あのなぁ、パッとこの、女ごが惚れてくるちゅな工夫おませんやろか?」 「昔からえぇことが言ぅたぁるがな。いちみえ、におとこ、さんかね、しげぇ、ごせぇ、ろくおぼこ、ひちぜりふ、やぢから、きゅ~きも、とひょ~ばん ちゅう言葉がある」 というように始る落語が『いもりの黒焼き』です。 古い落語らしいですけれど、私は桂米朝さんの音源を持っているので、ときどき聴いています。好きな噺の一つです。アホらしいようなばかばかしい噺ですけど…
「X」が何故か使えなくなったので、 読書の感想を書いていきます。 『検事の信義』 著者 柚月裕子 解説 志水辰夫 角川文庫 令和3年10月25日初版発行 「検事・佐方貞人シリーズ」 所謂、「司法ミステリー」ではあるが、 特にトリッキーな仕掛けがある訳でもないし、論理的推理がある訳でもない。 ただただ佐方貞人検事の信念「検事の責務は、罪をまたっとうに裁かせること」 に沿ったストーリーを描く短編集である。 どの作品をとっても、その軸はぶれることがない。 そして、作者の人の心に響く文章は相変わらず上手い。 「清濁併せ呑む」ことの出来ない愚直なまでの佐方貞人の再捜査に反発を感じる矢口検事の登場等、人間…
<Twitterへの投稿の転載:補注あり>あした蜉蝣の旅作者:志水 辰夫毎日新聞社Amazon志水辰夫「あした蜉蝣の旅」#読了北前船の財宝をめぐって、あちこちの筋が右往左往する。くせがあるけど憎めない爺さんが魅力的。ただ、ストーリーが散乱していて、ついていくのに苦労します。「結局のところ、女性は男性より強いのである」という通奏低音に「そうだよなあ」と嘆息しました。(補注) 正直、主人公があんまりに女性にモテすぎるのが不快(嫉妬じゃなく・・・)。そのことがストーリーの錯乱の大きな原因になっている。文体。私のあこがれである「シミタツ節」ってこんなんだったっけ?と疑問符が浮かんだ。受け手の変化のせい…
10月1日読書 多重人格探偵サイコ 試作品神話 大塚英志 (星海社) 166p〜285p 2日購入 九番目の招待客 オーエン・デイヴィス (国書刊行会) の、すべて 古川日出男 (講談社) 読書 いにしえの魔術 アルジャーノン・ブラックウッド (アトリエサード)285p〜読了 多重人格探偵サイコ 試作品神話 大塚英志 (星海社) 286p〜311p デッドライン 千葉雅也 (新潮文庫) 118p 3日購入 あの魔女を殺せ 市川哲也 (東京創元社) ギリシア人の物語3:都市国家ギリシアの終焉 塩野七海 (新潮文庫) 推し、燃ゆ 宇佐見りん (河出文庫) 読書 多重人格探偵サイコ 試作品神話 大塚…
10/01 バーナディン・エヴァリスト「少女、女、ほか」白水社/ISBN: 9784560093665*1 10/02 小手鞠るい「未来地図」原書房/ISBN: 9784562073009*2 10/02 ガード・スヴェン「地獄が口を開けている 上」竹書房文庫/ISBN: 9784801937208*3 10/02 ガード・スヴェン「地獄が口を開けている 下」竹書房文庫/ISBN: 9784801937215*4 10/02 ジーン・ウルフ「書架の探偵、貸出中」新☆ハヤカワ・SF・シリーズ/ISBN: 9784153350618*5 10/03 志水辰夫「負けくらべ」小学館/ISBN: 978…
2023/7/27 「ワイルド・ソウル」 弟から送られてこなければ手をつけなかったかも? 垣根涼介さん 時代ものも光秀から初めて信長…と面白かったので 時代ものを探して…「室町無頼」「涅槃」と読み 現代ものに手を付けたら、これがまた面白くて こんな作家、なんで気が付かなかった?と この本はずいぶん前に送られてきていたのに 後回しにしていて、後悔しながら一気読み なんだか若いころの?志水辰夫さんの本を思い出していた 題は覚えていても中身はもうごっちゃごっちゃで 私の記憶の衰えを痛感しているが 父が生きていたら全部解説してくれるね… きっと垣根さんの本も好きだろうなとか 父の本箱を読み漁ったのが私…
全3項目 ●代表作 ●「シネマ倶楽部 樋口修吉と10人の作家たちの」で語った主な映画9本 ●「9.plala.or.jp」の「志水辰夫の随想〈特別版〉」より4本 「栄光何するものぞ」より 全3項目 ●代表作 小説「行きずりの街」、 「いまひとたびの」等 小説家 等で活躍する志水辰夫が影響を受けた・好きな映画。 ●「シネマ倶楽部 樋口修吉と10人の作家たちの」で語った主な映画9本 ・「滅びの美学」-「女優は老残の身をさらしてはいかん」 青い麦 クロード・オータン=ララ…ニコール・ベルジェ。青春、ロマンス、家族 青い山脈 今井正…原節子 ・ピア・アンジェリ 明日では遅すぎる レオニード…
・五十嵐貴久・ ・三浦しをん・ ・誉田哲也・ ・井上靖・ ・横山秀夫・ ・J.D.サリンジャー・ ・大江健三郎・ ・佐伯泰英・ ・内田康夫・ ・道尾秀介・ ・村田沙耶香・ ・辻仁成・ ・成田良悟・ ・鎌池和馬・ ・三木一馬・ ・住井すゑ・ ・柚月裕子・ ・片岡義男・ ・藤原伊織・ ・瀬名秀明・ ・内田百閒・ ・ホルヘ・ルイス・ボルヘス・ ・有栖川有栖・ ・鈴木光司・ ・柴田錬三郎・ ・池澤夏樹・ ・生島治郎・ ・宮下奈都・ ・森絵都・ ・荻原規子・ ・あさのあつこ・ ・石田衣良・ ・川上弘美・ 「その他作家」で個別化できるほど情報が集まっていない小説家が影響を受けた・好きな映画のリスト。 …
全9項目●代表作 ●「マイ・ベストミステリー映画」 ●「シネマ倶楽部」●「 ほぼ日で新宿鮫」 ●「ミステリマガジン」1992年5月号 ●「エンパラ 大沢在昌対談集」 ● 「映画がなければ生きていけない」 ●「居酒屋幼稚園」●「newslounge」 「グロリア(ジョン・カサヴェテス)」より 全9項目 ●代表作 小説「新宿鮫」シリーズ、 「狩人」〃、 「氷の森」、 「黄龍の耳」、 CMナレーター「1987 MAZDA Etude AD」等 小説家、ナレーター等で活躍する大沢在昌が影響を受けた・好きな映画。 ●テレパル編集部「ミステリー作家90人のマイ・ベストミステリー映画」より3本 ラ・スク…
2023/5/11 志水辰夫さん、原尞さん、横山秀夫さん 私の御三家!という感じですが 何時も新作を待ち望んでいます… 志水さんの、最近の?時代小説も待っています 寡作だからなぁ…と気長に原さんの作品も そろそろじゃないか?と待っていました ご病気はいかがだろう?と案じつつ 横山さんの作品も何時も「待ち」の姿勢です… 頼みますよ!でした なのに ご冥福を祈るしかないんだ… 本当にもう沢崎さんに会えないんだ… 大好きでした! 本当に、本当に好きでした…