前回に引き続き, 学部2年生の頃の思い出の数学書を書いていこうと思います. 2年生になると, 本格的な数学の講義が始まり, なんだか身の引き締まる思いがしましたね. 大体, 期末試験の過去問が出回り, なかなか友達のできない僕は, その過去問を解くことで, 友人を獲得することに成功しました. 果たしてそれは友人なのかという悲しい疑問はさておき, 本の紹介をしましょう... まずは, 森田康夫さんの『代数概論』からでしょうか. 森田康夫『代数概論』 2年生の代数学の講義で担当の教授が参考書として挙げていたものです. その教授の講義はとても面白く, その人の講義(学部3年の時)の影響を受けて, 表…