こんにちは、作詞/作編曲家の谷口尚久です。先月は、簡単なメロディ譜面の作り方を紹介しました。今月はその続きとして、エンジニアがメロディ譜面を使うメリットについて話していきます。 解説:谷口尚久|第2回 録音すべき歌の位置や音高を把握するためのメロディ譜面 昨今の録音スタジオにおいてメロディ譜面(以下メロ譜)が重要になったのは、声優が歌唱する楽曲が急激に増えたことによります。多くの楽曲録音をこなすために、ボーカリストやディレクターだけでなく、エンジニアもメロ譜を有効に使いこなすことが望ましい、というのが筆者の考えです。 とは言え、楽譜に苦手意識を持つ人は多いですね。特にエンジニアは“音質や音量を…