島津忠久(しまづただひさ)は島津氏の初代である。この人物を祀る神社が鹿児島市郡山町東俣に鎮座する。一之宮神社(いちのみやじんじゃ)がそれだ。大きな古木が立ち並ぶ森の中へと参道が伸びる。奥には立派な社殿があった。 島津氏の祖 森の中へ 18世紀に再興、花尾大権現の末社か 丹後局は満家院で没した? 大隅国富隈の一之宮神社 島津氏の祖 御祭神は三座。正位に島津忠久、左位に丹後局(たんごのつぼね)、右位に惟宗広言(これむねのひろこと、ひろとき、ひろのり)を祀る。このほかに供奉随身72体もあったという(『三国名勝図会』より)。 島津忠久はもとの名を惟宗忠久という。「島津」の名乗りは、領有した「島津荘(し…