相談者①(26歳の嫁):精神分裂病で、入院三ヶ月半です。いまはだいぶんおちついたそうですが、孫(二歳四ヶ月の男の子)への影響が心配です。 専門医の診断①:分裂病を大別すると、つぎの三つの型があります。つまり、10歳代後半からだんだん生気をなくし、周囲に背をむけてじぶんの殻にとじこもる「破瓜型」、20歳前後から、はげしく興奮するかと思うと、逆にいっさいの反応を失う「緊張型」、20歳代なかばごろにはじまる妄想と幻覚を主とする「妄想型」です。病気の経過やなおり方をみると、破瓜型は長びき、しだいに人格が変化するのにたいし、緊張型はどぎついわりに短期間でおさまり、妄想型はその中間であって、早く治療をはじ…