213年に魏公国が発足した頃の曹操配下の就いた官職はある程度わかっておりそこから色々と推測できる。 尚書台にはその長官の尚書令に荀攸がおり尚書僕射、尚書には毛玠、涼茂、崔琰、張既が置かれ彼らが魏公国の運営メンバーと言えよう。 六卿には袁渙、鍾繇、國淵らがおり尚書メンバーに負けないだけの実力者と名望家が任命された。 同時に抑えておきたいのが侍中である。侍中は君主に近侍し助言する職である。 かつて戲志才が死去した際に曹操は「その代わりとなって計略を相談できる者」を欲し、荀彧が郭嘉を推薦したという事例がある。曹操は基本的にはワンマンであり、それだけの能力があるが、人の意見を無視するタイプのワンマンで…