京都大学の教授でいらっしゃる酒井敏さんは、「野蛮な大学論」(光文社新書 2021年)の中でこんなことを述べられています。 京都大学理学部の学生時代、先生から「アホなことせい」と教えられて、普通はムダだからやらないような研究や教育を行ったそうです。 「アホなことせい」とは、どういうことでしょうか? 僕なんか、妻に常日頃、「アホなこと」を言っていますが、そういうことではないですね。 僕が思うには、常識にとらわれず、失敗を恐れず、探究しなさいと言うことでしょうか? 京都大学教授でノーベル賞を受賞された本庶佑さんが「教科書に書いていることから、疑いなさい」とおっしゃっておられたのを、テレビで耳にしまし…