FEVER PITCH
冬のボストン。ビジネス・コンサルタントとして多忙な日々を送るリンジーは、数学教師のベンと恋に落ちる。ベンは優しくてユーモアがあって最高の恋人だったが・・・・筋金入りの熱狂的レッドソックス・ファンだった。春になりMLBシーズンになると、ベンはレッドソックス優先となり、やがて2人の関係が変化していく。
サッカークラブ、アーセナルの熱狂的サポーターを主人公にしたニック・ホーンビィの自伝的小説『ぼくのプレミア・ライフ』を、アメリカはボストン・レッドソックス・ファンに置き換えた2度目の映画化。レッドソックス・ファンの熱狂的かつ自虐的な様子が非常に上手く描かれており、かなり笑える。主人公と同じく熱狂的レッドソックス・ファンであるスティーブン・キングが始球式の場面で登場したり、またレッドソックスの3代目主将であるジェイソン・バリテックや、撮影当時2004年のメンバーであるジョニー・デーモン、トロット・ニクソンも出演。無論、フェンウェイ・パークのロケも多数あり、レッドソックス・ファンにとってはかなり楽しめる。
2004年と言えばバンビーノの呪いが解けた年でもあり、その偶発的な出来事も上手く映画に取り込んでいる。