※note版で【拡散割引】を適用中の記事です ※記事一覧:「アイドルの源流を探る」目次 若者と表現者たちの解逅、それは「不条理」の果てに ①1936年の明日待子 日本社会の近代化と閉塞感が急加速していた1920年代末~1930年代初頭、心の逃げ場としてエロ・グロ・ナンセンスが流行したことは既に触れているが、実はほぼ同じ時期に、一部の若者はまた少しベクトルの異なる華やかさにも逃げ場を求めていた。 ちょうど全盛期を迎えていたレビュー・軽演劇の分野における、少女スターである。1913年の宝塚唱歌隊、現宝塚歌劇団誕生から始まる日本のレビュー(歌・ダンス・寸劇を組み合わせたショー)文化、そして1917年…